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cover image by Ryuzi
「シャッター」というタイトルだけに、優里のヒットソングには「写真的」なコンテクストが多く含まれています。今回は歌詞の情景に合う写真の作例も交えながら、解説していきます。「シャッター」の歌詞がどのようにして私たちの感情に写真的に訴えかけるのかを考察してみました。
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Image by Sentimental_Jong
アルバムに残る記憶
「君のアルバムに居る僕を全部 消したんでしょう」という歌詞は、過去の思い出が消した側にとって不要なものになってしまったことを示しています。アルバムに残る写真が消えたことで、過去の関係が完全に失われてしまったように感じられます。これは、失恋後の孤独感と喪失感を強く表現しているのかもしれません。
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Image by yuriwochi
シャッター音が象徴するもの
「シャッターが落ちるみたいに 君を切り取って恋に落ちて」という部分では、シャッター音が恋が始まる瞬間の象徴として使われています。しかし、その瞬間を大切にできなかった後悔が滲み出ています。写真を撮ることに集中するあまり、実際の関係を大切にできなかったことへの反省が描かれています。
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Image by はくらく
最後の後悔と取り戻せない時間
「全ての時間を君だけに使えば良かった」という最後の一節は、過去の自分に対する強い後悔の念を示しています。恋愛において、本当に大切なものを見失わないことの重要性を痛感させます。この歌詞が、失恋を経験した多くの人々にとって、自分の行動を振り返り、次の恋愛に活かすための教訓となると幸いですね…
ふたりの時間を表現する写真だけが、この取り戻せない時間を残し続けていくでしょう。
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Image by Ryuzi
いかがでしょうか。
今回は少し変わった視点から、コミュニティ内の写真を取り上げてみました。「言葉」、「写真」、「音楽」はそれぞれ密接に関係し、私たちの感性を刺激します。歌詞から紐解く写真的な要素を今後もお楽しみに!
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Image by sisyamo2024