夏の夜空を彩る見逃せない6月の天体ショー | Release #178

写真好きのみなさん、6月の夜空は金星と火星が輝く天体ショーが観測できます。夜が短く、梅雨が続きますが、雨上がりの澄んだ空気の中、素晴らしい撮影チャンスがたくさんあるはずです。カメラを持って、ぜひ天体現象を捉えに出かけてみてください。

月と木星の接近を捉えよう

2024年6月3日(土)から2024年6月4日(日)の夜にかけては、南の空に注目してください。

21時頃、東京の空では木星がひときわ明るく輝いています。その少し東側には、おとめ座の一等星スピカも見えます。

この時期、上弦を過ぎて少し丸くなった月が木星に接近します。満月ほどの明るさではありませんが、穏やかな輝きを放つ月と木星は、6月最初の週末の夜を華やかに彩ってくれることでしょう。ぜひカメラに収めてください。

2024年6月4日(日)は夕方から宵の西の空で、宵、と続くので金星が「東方最大離角」を迎えます。

東方最大離角は、金星が地球から見て太陽から東側に最も離れる現象です。金星は地球の内側を回るため、日の入り後の西の空（宵の明星）か、日の出前の東の空（明けの明星）にしか見えません。最大離角の際には、金星が普段よりも高く昇るため、観測しやすくなります。

この日、金星は非常に明るく輝き、いつもよりも高度が高いため、一段と目を引きます。金星の近くでは火星も輝きます。

いかがでしょうか。

6月の夜空には、他にもたくさんの美しい天体ショーがあります。プラネタリウムにいく必要はありません！雨上がりのチャンスを逃さず、美しい夜空をカメラに収めてください。