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2024.05.31

今さら聞けないカメラの基本 写真のクオリティは光で決まる? | Release #189

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cover image by saciiiko

「いい構図なのに白飛びしちゃった…」
「暗すぎて何が写っているかわからない!」
「やわらかいイメージなのにパキッとしすぎ?」

写真を撮る際に、こんな悩みはありませんか?今回の記事を読むことで、そのお困りごとが解消されるかもしれません。

「光」つまり「ライティング」は、写真のクオリティを大きく左右する要素と言えます。特に初心者の方は、光の使い方を理解することで写真のクオリティを劇的に上げることができます。本記事では、ライティングの基本について具体例を交えながらわかりやすく解説します。さぁ、光の世界に飛び込んでみましょう。

光には種類がある?

実は、光には2つの種類があります。両者の違いを知ることで、撮りたい写真に合った光を選ぶことができるようになるはず。

自然光

自然光とは、太陽からの光を指します。日の出から日没までの時間帯によって、自然光の質感は変化するものです。例えば、朝早くや夕方の「ゴールデンアワー」には、柔らかくて温かみのある光が得られます。この時間帯に公園で友達のポートレートを撮影すると、肌が綺麗に見える効果があります。

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Image by 葉山

また柔らかい光には、影を和らげて全体を均一に照らす効果もあります。お弁当の写真を撮るときには、曇りの日の自然光を活かしてみてください。料理全体が均一に明るく写り、色が自然に写るはずです。

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Image by eriko

人工光

人工光は、ストロボやライトを使った光源です。例えば、夜に部屋でペットを撮影する場合、部屋の天井ライトだけだと暗くて不十分です。そんなときは、ストロボやデスクライトを使い、明るさを補ってみてください。一緒に暮らすペットの表情や毛並みなども綺麗に撮影できるようになります。

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Image by hassy

また強い光は、シャープな影を作り出します。強いストロボ光をうまく活用すれば、シックな印象やデザイン性の高い写真を撮ることができるでしょう。モノクロ写真を撮る際に、コントラストをはっきりとさせたいときなどにおすすめです。

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Image by Keyphoto

ライティングの方向とイメージの話

光の基本について知識がついたなら、光の向きもマスターしたいもの。光が持つ3つの方向をおさえることで、あなたのイメージにあった写真を撮れるかもしれません。

順光

順光とは、被写体の正面から当たる光です。証明写真を撮るときの光と言えば、分かりやすいでしょうか。他にも、家族の写真を撮るときに、みんなが太陽に向かって並ぶと、全員の顔が均等に明るくなりますよね。明るい印象や、まっすぐなイメージを演出したいときにおすすめです。

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Image by yslab

逆光

被写体の背後から当たる光は、逆光と呼ばれます。逆光を使うと、被写体の輪郭が光って見え、幻想的な雰囲気を演出することができます。また、被写体の手前側が暗く写るという特徴もあります。例えば、夕方に海岸で逆光のシルエット写真を撮ると、被写体の周りに美しい光の縁取りができるはずです。

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Image by mako

斜光

斜光とは、被写体の斜めから当たる光を指します。少しクールなシティスナップなどで使われていることが多いです。街中で友達のポートレートを撮るときに、斜めから当たる光(射光)を活かすと、顔の輪郭や立体感を強調することができるのでおすすめです。ビルの隙間から差し込む射光などを活用してみてください。

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Image by KOHAKU

光を味方につけることで、写真の表現力が一段とアップするはずです。まずは基本を理解して、自分のスタイルに合ったライティングを見つけてください。初心者でも少しの工夫でプロのような写真が撮れるようになります。みなさんの作品がより輝きを放つことを願っています。

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