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2024.04.05

光の質感を捉えて 写真表現を豊かに | Focus #75

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cover image by kento hirasue

写真を撮るとき、大事にしている要素はありますか?

それは例えば、構図とか色彩。もしくは「光」

光は、写真に感情を吹き込んで表情を与える重要な要素です。この光にも種類があることをご存じでしょうか。今回は二種類の光の質「硬い光」と「柔らかい光」に焦点を当て、撮影におけるインスピレーションを与えます。

光を見る、硬い光とは

直射日光の下、影がクリアに描かれる瞬間を想像してみてください。 

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Image by ゆこゆこ

これが「硬い光」の代表的な例です。「硬い光」とは、何ものにも遮られずに直接当たる光を指します。

「硬い光」は被写体のディテールを際立たせ、強いコントラストと鮮やかなテクスチャを生み出します。力強さや活動的なシーンを撮影する際に理想的で、写真に生き生きとした印象を与えます。

光を感じる、柔らかい光とは

次に、木々の間から優しく差し込む木漏れ日を想像してみてください。

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Image by Sentimental_Jong

 これが「柔らかい光」の情感です。「柔らかい光」は雲やカーテンなどによって広がり、被写体をやさしく包み込み、影を柔らかくぼかします。被写体をよりフラットに、そして温かく見せるため、ポートレートや静物写真に最適です。

光と被写体の距離間で変化する質感

光源が被写体からどれだけ離れているかによって、光の質感は大きく変わります。この距離を意識することで、あなたの写真にどんな感情や表情を込めたいか、その光をどう表現するかを選ぶことができます。

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Image by hhhiroooki

光源が近ければ近いほど、光は「硬く」なります。一方、距離が離れるほど、光は「柔らかく」なっていきます。この法則を応用すると撮影したいシーンに応じて、光の質をコントロールすることが可能になります。

光跡が描く、微細な感情

光は、写真に感情を吹き込む筆となります。

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Image by hhhiroooki

朝日や夕日の時間帯に、光の質を意識し日常風景へカメラを向けてみましょう。光が照らす景色は見る人の心に話しかけ、深い感情を喚起する力を持っています。

光に意識を向け、それを巧みに操ることで、あなたの作品はより鮮やかに輝き始めるでしょう。

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