風に揺れるたてがみに、まつ毛の長い凛々しい顔つき。力強さと優雅さをかね備えた存在が、馬といういきものです。
「え?馬?」と思った人もいるかもしれませんね。しかし最近は、馬を女性キャラ化したゲームが登場するなど、馬に熱い注目が注がれていると言っても過言ではない状況です。これにより「競馬」をはじめる人が増えたり、自らの「推し馬」を持つ人が増えたりしているそうです。
そんな中、実際の馬との触れ合いや、その美しさを写真に収める楽しみも広がりを見せています。今回は、そんな馬の魅力を引き出すための撮影シーンとそのコツを紹介します。
美しい馬の顔
馬は表情が豊かないきものです。目や耳の動き、鼻の周りの細かい筋肉の動きをよく観察して、自然な表情をとらえてみてください。
クローズアップ撮影では、背景がシンプルになるよう工夫して、馬の表情が際立つようにしましょう。背景をぼかすために浅い被写界深度を使うと、馬の顔が際立ちます。
また、柔らかい質感の光を利用することで、馬の毛並みや表情を美しく映える効果を期待できます。馬の洗練された存在感がより強調されるはずです。
迫力のある走り
馬が列になって全力で走る姿は圧巻です。その迫力を写真に収めるためには、シャッタースピードの設定が鍵となります。
1/1000秒以上のシャッタースピードを使うことで、馬の動きを鮮明にとらえることができます。また、連写モードを活用して、躍動感のある一瞬を逃さないようにしましょう。
光の方向を意識して、馬の筋肉の動きや影のコントラストを引き立てるのもおすすめです。馬の筋肉の動きや風を切る姿をとらえることで、写真に力強さが加わります。
疾走感を切り取る
馬の魅力として欠かせないのは、その疾走感です。写真で馬の疾走感を表現するには、流し撮り(パンニング)の技術を使うのがおすすめです。
シャッタースピードを1/60秒程度に設定し、カメラを馬の動きに合わせて動かすことで、背景がブレて疾走感を強調することができます。
低いアングルや、顔などの体の一部に絞ったアングルから撮影するのも良い方法です。地面との対比や、風に靡く毛の様子が見えることで、より一層のスピード感を演出できます。
神に遣えるいきもの
馬は古代より神聖な存在とされ、多くの文化圏で神々に遣えるいきものとして伝承されてきました。そんな神秘的な姿を撮影するために重要なのが、写真の世界観をつくりだすための背景選びです。
例えば、神社や歴史的な建物の前などの背景を選ぶことで、馬の神聖さが際立ちます。逆に、ローアングルで背景をあまり入れずに撮影すると、馬の力強さや威厳が強調されるはずです。
また、朝日や夕日の柔らかい自然光を活用すると、馬の神秘的な雰囲気を強調できます。光と影のバランスを意識しながら、静かな美しさを引き出しましょう。
日常に隠された馬?
実物ではない「隠された馬」をテーマに撮影してみるのはいかがでしょうか。馬は、さまざまなモチーフとして日常生活に潜んでいます。
公園の遊具、街に設置された像、おもちゃ売り場など、馬をモチーフにしたグッズがいたるところにあるはず。これらを撮影する際には、焦点をしっかり合わせて、ディテールを丁寧にとらえることがポイントです。
また、背景にぼかしを加えたり、面白い構図を探求することで、馬と周りの風景の調和を意識するのもおすすめです。馬の存在が感じられる日常の風景を探して、カメラに収めてください。
いかがでしょうか。
多くの人を虜にしてやまない馬の世界へ、ぜひ飛び込んでみてください。そして、cizucuコミュニティで推しの馬写真を片手に、みんなで語り合いましょう。