世界中のクリエーターの感性や思考を深掘りする『ISSUE』。新たなインスピレーションのきっかけに。『ISSUE #31』では、cizucu主宰のフォトコンテスト『Cat Day』のオフィシャルキュレーターであり、長年にわたり猫とともに暮らしているSayoさんを紹介します。
生活の中で彼女が撮影した猫の写真は、共に過ごす時間の穏やかさが表れています。
新しい家族との出会い
仕事を止めて一軒家に移った後、旦那さんの駐在で一人暮らしになったSayoさんが寂しいだろうと猫をプレゼントしてくれました。これが猫と暮らす最初のきっかけでした。
「猫たちとの生活は、寂しさを埋めるためにあるのではなく、幸せを与えてくれる時間なんだと気づきました」と彼女は振り返ります。
保護猫への深い愛情
もともと飼っていた血統書付きの猫以外にも、気づけば家の近くで見つけた保護猫の面倒まで見るようになったSayoさん。病気を持つ猫たちも受け入れているため、彼らの最期まで看取ることが多いと言います。「猫たちが安心して最期を迎えられるように、穏やかに過ごせる環境をつくるなど、私にできる最善を尽くしています」と語ります。
写真を通してつながったコミュニティ
2010年頃、人々が気軽に写真を投稿できるプラットフォームとして〈Instagram〉が登場しました。Sayoさんは初期からアプリをダウンロードしており、猫との日常を趣味程度で投稿していたと言います。そこで猫たちの写真を投稿することがSayoさんの趣味となりました。
「猫好きな人たちでつながることができて、実際に会ってお話しすることが生活の楽しみになったんです」と彼女は言います。最初は趣味でしかなかった行動をきっかけに、彼女の写真に対する関心は、より一層深くなっていきました。
猫と共に成長する写真の趣味
猫との生活を記録し始める中で「良い写真」を撮りたいという気持ちが芽生えはじめたSayoさん。フルサイズのカメラを購入したり色んなレンズを選んだりと、写真へのこだわりが次第に深まりました。猫だけに限らず風景写真にも興味を広げ、フォトコンテストで受賞するまでになります。。猫を撮る日常が見える世界を広げてくれました。
特に猫が生き生きとしている瞬間を捉えるために、猫と遊びながらシャッターを切るように意識しています。
Sayoさんは猫の写真を撮るとき、猫の自然な姿を大切にします。「猫が元気に遊んでいるところや、リラックスしている姿が好きです。無理な演出はしないように心がけています」と話します。
「猫は自分の場所が大好きで、知らないところに行くことはストレスになります。家の中でリラックスしている姿を撮ることが多いです」
日々を彩るために必要な愛と責任感
Sayoさんは、保護猫との生活の中でペットを飼うことの責任についても話します。「猫は可愛いです。しかし飼う上で必要な医療費や保険、避妊去勢は100%必要だということを考慮した上でも飼いたいか、一度考えてほしいです」と、彼女は語ります。
保護猫のボランティア活動にも一時期参加していた彼女は、「一度家族として猫を迎えたら、最後まで責任を持って面倒を見ることが重要だと感じています」と強調します。
可愛い猫の写真は、飼い主さんから注がれる日々の愛によって成り立つものです。そのことを忘れずに、猫の写真から心の癒しを感じたいですね。
INFORMATION
愛猫たちの写真とときどき風景を撮影しています。猫と暮らす中で保護猫の支援活動にも力を入れており、日々、愛情を猫たちに注いでいます。
cizucu:psayopsayo
Instagram:@psayopsayo