株式会社サイトロンジャパンは、天体望遠鏡ブランドAskarの新製品「140APO鏡筒」「140APO専用1.0xフラットナー」「140APO専用0.8xレデューサー」を発表。発売日は2024年3月19日。予想販売価格は「140APO鏡筒」が40万円前後(税込)。「140APO専用1.0xフラットナー」は6万円前後(税込)。「140APO専用0.8xレデューサー」も6万円前後(税込)。
天体観測をする際に鏡筒の性能は重要な要素である。特にEDアポクロマート技術を搭載した鏡筒は性能の高さから注目されている。EDアポクロマート技術は特殊なEDガラスを用いることで色収差を大幅に補正し、観測及び撮影において優れた画質を実現する。
天体撮影と観測の新基準
「140APO鏡筒」は口径140mm、焦点距離980mm、3枚の対物レンズ中1枚にEDレンズを使用しており色収差の補正に優れている。さらに専用フラットナーとレデューサーを組み合わせることで、撮影にも最適化されたフルサイズのイメージサークルを提供する。
収納時のコンパクトさも特徴で、全長は735mmにまで縮小可能。また大型の3.5インチドローチューブを標準装備し約225mmまで伸長することで、様々なアイピースやカメラへの対応が可能である。
デュアルスピードのフォーカサーや360°視野回転装置、ファインダー台座の装備も使用者の操作性を高める。セミハードケースが付属し、持ち運びや保管も容易である。
新製品の主な仕様
「140APO鏡筒」
- 口径:140mm
- 焦点距離:980mm
- 口径比:F7
- 光学系:3群3枚(うちEDレンズ1枚使用)
- 全長:約735mm(フード収納・伸縮装置非展開時)/約870mm(フード展開・伸縮装置非展開時)
- フード外径:162mm
- 鏡筒外径:150mm
- 質量:約10.9kg(バンド・プレート込み)
「140APO専用1.0xフラットナー」
「140APO鏡筒」専用補正レンズは鏡筒に取り付けることで焦点距離を変えずにフルサイズイメージセンサー対応の44mmイメージサークルを実現する。M48×0.75mmのねじで鏡筒後端の回転装置に接続し脱落の心配がなく重いカメラ使用時の光軸のズレや傾きも防げる。
- 光学系:3群3枚
- バックフォーカス:55mm(M48アダプター後端から)、73mm(M54アダプター後端から)、113mm(M68アダプター後端から)
- カメラ取り付け:M48×0.75mm、M54×P0.75、M68×P1
- 質量:約790g
「140APO専用0.8xレデューサー」
「140APO鏡筒」専用補正レンズは鏡筒部に取り付けることで焦点距離を0.8倍の784mm(F5.6)に短縮しフルサイズイメージセンサーに適した44mmイメージサークルを実現。
- 光学系:3群3枚
- バックフォーカス:55mm(M48アダプター後端から)、73mm(M54アダプター後端から)、113mm(M68アダプター後端から)
- カメラ取り付け:M48×0.75mm、M54×P0.75、M68×P1
- 質量:約630g