
Cover image © サイトロンジャパン/Vaonis Asia Pacific
株式会社サイトロンジャパンは、フランスのVaonis社製のスマート天体観測ステーション「Vespera II」を発表。発売日は2024年3月26日。直販価格は29万8,000円(税込)。同社直販サイトで購入できる。
簡単に天体観測が楽しる時代へ
天体撮影を容易に享受できるツールが登場した。天文学の知識や望遠鏡の操作経験がなくとも、「Vespera II」は専用のスマートフォンやタブレットアプリを通じて操作可能。ピント調整、画像スタッキング、ノイズ除去などの画像処理は全て自動で行われ、独自の画像処理技術により、光害の強い都市部であっても、天体を鮮明に映し出すことができる。

© サイトロンジャパン/Vaonis Asia Pacific
ライブモザイクモードと高性能撮像素子による広範囲・高解像度観測
撮影素子には、約830万画素を誇る1/1.2型のソニー製IMX585センサー(裏面照射型・カラー)が使用されている。ライブモザイクモードを利用すれば、広範囲の画角、多様な構図、そして最大24メガピクセルの高解像度で観測や撮影が可能となる。

© サイトロンジャパン/Vaonis Asia Pacific
「ライブモザイクモード」の活用により、アンドロメダ銀河のように広がりを持つ天体も、一画面に収めることができる。スマートフォンやタブレット用のアプリ「Singularity by Vaonis」は、4,300以上の天体カタログを内蔵しており、推奨される天体や選択した天体を基に、自動的に導入、追尾、観測が行われる。
対象となる天体は、銀河、星雲、星団などのディープスカイオブジェクト(DSO)、そして太陽や月も含む。提供される画像データ形式はJPEGの他、FITSやTIFFもサポートされており、より専門的な画像処理を楽しむことが可能である。
新製品の主な仕様
- レンズ口径:50mm
- 焦点距離:250mm
- F値:F5
- レンズ構成:アポクロマート、クアドラプレット、フィールドフラットナー付き
- 画角:2.5×1.4°(ライブモザイクモード時最大4.3×2.4°または3.25×3.25°)
- イメージセンサー:ソニー IMX 585 (カラー)
- センサー画素数:3,840×2,160(8.3メガピクセル)
- モザイクモード:最大24メガピクセル
- センサーサイズ:11.2×6.3mm
- 内蔵バッテリー駆動時間:約4時間 (USB Type-Cによる外部からの給電にも対応)
- ストレージ:25GB
- 画像フォーマット:JPEG、FITS、TIFF
- 外形寸法:20×9×48cm
- 質量:5kg