まだ見ぬ自然の驚異を捉える Nature TTL Photographer of the Year 2023 | Release #29

「ノルウェーのスヴァールバル諸島にあるノルダウストランデット島のアウストフォンナ氷帽は、世界で3番目に大きな氷帽で、約8,000平方キロメートルに及びます。地球温暖化の影響で驚くべき速度で氷が溶けており、海面上昇に寄与していることが深刻な懸念事項となっています。溶ける氷によって作られた滝の印象的な画像を撮影しました。以前ここを訪れたことがありますが、6月に海氷が溶けているのを見るのは心が痛みました。」

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自然の中にはリアルとリアリティが混在し、美しくも見て見ぬふりをしていた現実を示します。
先日、毎年8000点以上の作品が集まる〈Nature TTL Photographer of the Year 2023〉の受賞作品が発表されました。氷床の写真は、ドイツの写真家Thomas Vijayan氏による受賞作品です。各受賞作品の説明文は、撮影した写真家自身によって記されており、彼らが目の当たりにした幻想的な自然風景への思いや感動がテキストとビジュアルで伝わってきます。


〈Nature TTL Photographer of the Year 2023〉の受賞作品の中で、cizucu編集部が特に印象に残った作品をご紹介します。公式ウェブサイトにて、すべての受賞作品を見ることができます。

草一本生えない不毛の極地で、命は喰って、喰われて循環していく。その当たり前で残酷な現実と極地の静寂が合わさり、美しく写ります。

壮大な野原に鹿の群れが孤独に立っています。その姿、孤高の佇まいがあるようです。

廃墟の静けさに訪れたネズミの足音。