
Cover photo by masashi7069
世界中のクリエーターの感性や思考を深掘りする『ISSUE』。新たなインスピレーションのきっかけに。
INFORMATION

cizucu認定クリエイター
Japanese based in Bangkok, Thailand since 2018 / cizucu認定クリエイター / 旅や日常の風景を撮るのが好き 最近は星空にハマっています
cizucu:masashi7069
Q1. あなたについて
1979年生まれの滋賀県出身で、就職のタイミングで思いがけず東京に行きました。
2018年からタイ・バンコク駐在となり、単身赴任になった3年前に、初めての本格的なカメラ〈Ricoh GR3〉に出会い、タイの日常や国内旅、海外旅行や出張先で写活を楽しんでいます。

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最近では新しく〈Sony α7IV〉を迎えたことに加え、星景写真にハマっています。
2024年は写真仲間のお誘いがありバンコクで写真展に参加し、そこでプリントする楽しさに目覚めました。
Q2. あなたが初めて写真を撮った記憶について教えてください
12歳ごろ「フジカラー写ルンです24枚撮り」で撮ったのが初めてだと思います。
30年以上も前のことなのに、24という数字を鮮明に覚えていて、たった24枚しか撮れないのかという残念な気持ちだったことを思い出しました。

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家族旅行先で気に入った風景や鉄道を撮っていたら、あっという間にフィルムがなくなってしまうことに加え、雑誌に載っているような綺麗な写真にならなかったので、写真にのめり込んでいくようなことはありませんでした。
Q3. あなたが今、写真を好きな理由を教えてください
写したそのままではなく、レタッチや現像によりその時の感情を乗せて表現できるからです。 そしてその作業中に、もう一度その場所、その時間に戻れるような気がして、二度目の旅を味わうことができるからです。

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〈Sony α7IV〉で肉眼では捉えられない望遠レンズを使ってのスナップ写真、天の川の写真を楽しんでいます。
タイや他の国だったら、どこに行けば天の川が撮れるのか、もはや写真が旅行の目的地を決める大きな要因となっています。
Q4. あなたが写真から離れたいと思った記憶について教えてください
海外出張が続いたり、仕事が忙しく疲れ果ててしまっているときは、外食も含めてどこにも出かけず、しばらくの間家に閉じこもります。
私にとっては散歩も含めて旅で、今は旅=写真となっているため、カメラから離れる休息時間になります。

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シャッターチャンスを逃すのが悔しいので〈RICOH GR3〉だけは念のため常に持っていますが、そんな時はカメラを取り出す機会はほぼありません。
街を歩いている時に何かが起きていても、心の目が見ていないんでしょうね。
Q5. あなたが人生で最も幸せを感じた記憶について教えてください
息子たちが生まれてきてくれたことです。初めての彼らの泣き声を聞いた時は涙があふれてきました。抱き上げるとびっくりするぐらい小さくて、温かい。妻には感謝しかありません。

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当時はスマートフォンや名前も思い出せないカメラで動画を撮っていましたが、もし今カメラを持ってあの時に戻れるのなら、写真を撮りたいです。
特に、急激に成長していく1歳までの間、シャッター速度を上げて、連写して、何百分、何千分の一秒の一瞬に現れる最高の表情を捉えてみたいです。
Q6. あなたが人生で最も怒った記憶について教えてください
タイの居酒屋で、タイ人店員に無礼な態度をとっていた想像力が欠如した日本人に遭遇したことです。

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注文したお酒と違う種類のものがきたとクレームをつけました。タイ人店員が一緒に調理場にきて確かめてくださいと言い、客が確認したところ問題なかったのです。しかし客は謝るどころか、お酒の温度がこうであるべきなどと、日本のお酒が詳しくないであろう店員に説教を始めたのです。
タイに住まわせていただいている外国人の立場から申し訳ない気持ちと怒りがこみあげてきました。このような想像力が欠如した人間にだけはなりたくないと思っています。
Q7. あなたの人生が変わったと感じる経験について教えてください
タイに住んだことです。外国での異文化体験が好きでたくさん海外旅行をしてきましたが、旅行と住むことはまったく別ものでした。

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日本人特有のこうあるべきという価値観から少しずつ解放されていき、人生が楽になっている気がします。
Q8. あなたの生活のルーティンを教えてください
平日の朝はバンコクの事務所の目の前のカフェでホットコーヒーを買います。タイ語は日常会話レベルですが、タイ人店員さんとの会話がとても心地いいのです。
長期出張後は最近見なかったけどどこに行ってたのとか、一時帰国後は日本どうだったのとか、いつも気にかけてくれて、ほっとしています。

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毎週行くお粥の屋台では、私がモツが苦手なのを覚えてくれているので、挨拶をするだけでいつものものを出してくれます。
休日はほぼ毎週通っているタイフットマッサージ屋さんでリラックスです。こちらはオーナーさんが英語で話してくれるので会話がより弾みます。
Q9. あなたに影響を与えた人物について教えてください
写真に興味はあったもののどうしていいかわからなかった時、バンコクで写真家として活動されている明石直哉さん (@naoya_bkk )を知り、彼主催のフォトウォークに参加しました。
当時カメラは持っておらずスマートフォンでの参加でした。街歩きの着目点や構図を教えてもらったこと、他の人たちがどのような視点で写真を撮っているのかを見ることで大変勉強になりました。

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皆大きくて重たいカメラを持っている中、Shuさん(@tzu2010)だけがコンパクトデジカメ〈RICOH GR3〉で、旅先へ最小限の荷物しか持っていきたくない私にとってぴったりだと思いました。
フォトウォーク後に彼の作品を見てすぐに同じカメラを購入。この二人と出会わなければ私のフォトライフは始まっていません。
Q10. あなたに影響を与えた本について教えてください
高校生の時に読んだ沢木耕太郎さんの「深夜特急」です。この本がきっかけで旅に興味を抱くようになり、大学生になってフェリー渡った韓国、タイ・マレーシア・シンガポールの縦断旅、インドでの鉄道旅に出かけるようになりました。

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トルコから西はもちろん、イランなどいつか行ってみたい国はたくさんあります。
彼の旅以外の作品では「凍」「敗れざる者たち」など対象者の内面まで描くノンフィクション作品も好きで、山への憧れや、ボクシングが好きになるなど影響を受けています。
