写真を愛するクリエイターたちが語る、カメラとそのストーリー。「愛機」という存在には、それぞれの人生観や価値観が映し出されます。今回の連載では、〈SONY α7C〉を愛用するmayu2024さんが登場。
カメラ歴11年目に、PENTAXからSONYα7Cのフルサイズへと移行した想いと体験を語る。雨の日の撮影で描かれた一瞬や、カメラとのコミュニケーションで築かれる信頼関係。小さなボディに詰まった大きな可能性と、愛機との絆が生む作品の物語をお届けします。
〈SONY α7C〉基本情報
コンパクトなフルサイズミラーレスカメラで、2020年に発売。約2420万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、広いダイナミックレンジと高感度性能を誇る。α7シリーズの性能を小型・軽量なボディに凝縮し、旅行やスナップ撮影に最適。
また高精度なオートフォーカス機能(瞳AFやリアルタイムトラッキング)を備え、静止画だけでなく4K動画撮影も可能。バリアングル液晶モニターやUSB-C充電機能を採用し、利便性も向上している。プロから初心者まで幅広いクリエイターに支持されるモデル。
愛機との出逢い
私と愛機〈SONY α7C〉の出逢いは2024年4月。それまでは〈PENTAX〉のAPS-C機を使用していました。2013年にカメラを始めてから11年、フルサイズの世界を見たいという想いはずっとあったものの、価格の壁は厚い。
購入を躊躇し続ける日々が続く中、人生の一区切りとなった今年3月に、自分へのご褒美としてついに決断。「ええぃ!」という勢いで購入に至った新たな愛機。始めは不安も抱えながらも、愛機とのコミュニケーションを図っていきました。
自由な撮影への目覚め
新しいカメラと一緒に迎えた初めての梅雨。〈TTArtisan〉の100mmレンズを付け、雨の雫とアガパンサスを撮り、空が明るい梅雨の夕方に生まれるたくさんの玉ボケを、雨を拭きながら撮影しつづけました。
その美しい一瞬をカメラが捉えるたび、不安な気持ちが次第に大きくなることも感じながら。
雷雨で中止になった花火大会の夜には、浅草方面へ足を運び、スカイツリーを背景に雨そのものを撮影。筋状に写る雨粒に感動し、写真が生きてる感じがしました。
それでも続ける愛機との絆
こんな自由な撮影をしていると、カメラのセンサーに汚れが目立つようになり、初めてのトラブルに直面。エアーをかけても無意味で、焦った私はカメラのキタムラへ駆け込みました。
「屋外でのレンズ交換や雨中の撮影はNG」と指導を受け、落胆するも、雨を追い求める心は止まらない。11月には東京駅丸の内駅舎の雨のリフレクションを撮影するため、再び雨の日の街へ。
そんな自由な私に今日も寄り添ってくれてる〈SONY α7C〉は、小さなボディでダイナミックな描写を続けてくれる。
夜景撮影のレタッチ性能や、持ち運びやすいコンパクトなデザインも魅力だが、自由な撮影を可能にしてくれるという信頼感が何よりも心強い。これからも私の愛機であってほしい。
INFORMATION
cizucu認定クリエイター
カメラが好き。花(植物.自然)、夜景、Bokehをよく撮ります。その時目の前にあるものが、被写体になる🍀
cizucu:mayu2024 / @mayu2024
Instagram:@mayu.20240410