写真を愛するクリエイターたちが語る、カメラとそのストーリー。「愛機」という存在には、それぞれの人生観や価値観が映し出されます。今回の連載では、〈PENTAX K-1 Mark II〉を愛用するTsubasa Mfgさんが登場。
モードダイアルの有効活用法やCPLフィルターを使ったリフレクション撮影、身軽なカメラの持ち歩き方など、都市風景撮影の実践的なテクニックを語ります。都市の表情を切り取る楽しみを、このストーリーとともにお楽しみください。
〈PENTAX K-1 Mark II〉基本情報
有効約3,640万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、アクセラレーターユニットとPRIME IV画像処理エンジンの組み合わせにより、最高ISO 819200の高感度撮影を実現しています。
また、Pixel Shift Resolution System IIを搭載し、手持ち撮影でも高精細な画像を得ることが可能です。5軸手ブレ補正機構「SR II」により、さまざまなシーンで安定した撮影が可能です。さらに、明るく広い視野を提供する光学ファインダーや、フレキシブルチルト式液晶モニターなど、撮影者の利便性を高める機能も備えています。
撮影モードダイアルの有効活用
多くのカメラにはモードダイアルが用意されており、設定した内容を素早く呼び出すことができます。都市風景においても、一瞬の決定的瞬間に出逢うことがあり是非そのチャンスを手にしたいものです。
通常撮影モードに加え、乗り物など動きが速いもの対応の連写・動体フォーカスモード、流し撮りや人をぶらしたい時のスローシャッターモード、強い光を意識したF値大・低Evモードなどを設定しておくようにしています。
リフレクション撮影の強い味方「CPLフィルター」
都市風景では、ビルの窓やショーウィンドウに映った風景を、実際の風景と重ね合わせて撮ることでドラマチックな作品にできます。こうした撮影時に、「Circular Polarizing Filter(円偏光フィルター)」を使うと反射する光の量を調整できるため、好みの重ね合わせが可能です。
CPLフィルターには様々な製品がありますが、私のオススメは「押し込み式」です。「ねじ込み式」の場合、脱着に時間がかかり操作も面倒です。押し込み式は脱着がスピーディで臨機応変な対応が可能です。
身軽なカメラの持ち歩き方
カメラを肩や首にかけていると、コリが激しくなって撮影を早めに切り上げてしまったという経験はないでしょうか。身軽なカメラの持ち歩き方の1つとして、カメラを腰に保持する方法があります。西部劇に登場する早撃ちガンマンのような格好で、素早く撮影姿勢に入られ、肩こりからも開放されます。
パッと撮って、さっと立ち去る。
まち中を行き来するすべての人が、撮影者に好意的というわけではありません。カメラを持っているだけで怪しがられることも意識しておく必要があるでしょう。無用なトラブルを避けるためにも「パッと撮って、さっと立ち去る。」ことを心がけています。
素早く撮影する練習や機材の工夫は有用です。
INFORMATION
cizucu認定ライター
東京の都市風景を追いかけています
cizucu:Tsubasa Mfg