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2024.10.04

撮影シーンに合わせて、最適な焦点距離のレンズを選ぼう | Knowledge #123

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Cover photo by Yukihiro

カメラの焦点距離は、写真の仕上がりに大きな影響を与える重要な要素です。レンズ選びに迷うことは多いかもしれませんが、焦点距離を理解すれば、狙ったイメージに近づける写真が撮れるようになります。

今回は、広角から超望遠までの焦点距離の特徴と、その活用方法について解説します。レンズ選びの基本を押さえ、シーンに応じた最適な焦点距離で、あなたのクリエイティブなビジョンを表現しましょう。

焦点距離と画角の関係

カメラにおける焦点距離とは、ピントを合わせたときの、カメラの中にあるイメージセンサーとレンズの距離のことを指します。この図から分かるように、焦点距離が長いレンズでは、画角や写真に収まる範囲が狭くなり、短いレンズでは反対に、画角や範囲が広くなります。

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そのため、遠くの被写体を大きく写したい場合は焦点距離の長いレンズを、比較的近い被写体の全体を写したい場合は焦点距離の短いレンズを使えばよい、ということになります。

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Photo by RYUURI

広角レンズで空間をドラマチックに

焦点距離が24~35mm以下の広角レンズは、広い視野を捉え、建築や風景撮影でその魅力を発揮します。広角レンズは、空間の広がりを強調し、背景を含めた奥行き感のある写真が撮影できます。

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Photo by usubafilm

また、被写体とカメラの距離が近いと遠近感が強調され、ダイナミックな構図が作りやすくなります。フィッシュアイレンズのような超広角では、独特な湾曲効果を生かして、クリエイティブな表現も楽しめます。

標準レンズで自然な視野を活かす

焦点距離が50mm前後の標準レンズは、人間の視野に近いナチュラルな画角を持ち、スナップやポートレート、日常の風景を撮影する際に役立ちます。標準レンズは被写体を歪めず、写真に自然な遠近感を持たせるため、どのようなシーンでも扱いやすい万能レンズです。

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Photo by ユウ3850

特に「50mmの単焦点レンズ」は、明るい開放F値と美しいボケ感が得られ、初めての単焦点レンズとしてもおすすめです。

望遠レンズで遠くの被写体を引き寄せる

焦点距離が70mm以上の望遠レンズは、スポーツや野鳥、運動会など、遠くの被写体を大きく捉えるのに最適です。焦点距離が長いほど被写体を引き寄せ、背景のボケ効果も大きくなるため、主題を強調することができます。

また、85~135mmの中望遠レンズはポートレート撮影にも最適で、自然なボケと被写体の形を正確に捉える能力が評価されています。さらに300mmを超える超望遠レンズは、野生動物やスポーツイベントでのプロフェッショナルなシーンでの活躍が期待されます。

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