シネマレンズとは、映画制作に特化したレンズであり、通常の写真用レンズ(スチールレンズ)とは異なる特徴を持っています。
今回は、シネマレンズとスチールレンズの違いを解説しながら、シネマレンズを使うことで得られるクリエイティブな可能性についてご紹介します。表現をさらに進化させるための一歩を踏み出してみませんか。
シネマレンズの魅力と特徴
シネマレンズの最大の特徴は、映画制作のために設計された精密なフォーカス制御と滑らかな操作性です。スチールレンズではピントを変更すると画角がわずかに変化する「ブリージング」が発生しますが、シネマレンズはその問題を解消し、一定の画角を保ちながらピント調整が可能です。
また、シネマレンズは耐久性が高く、繊細なフォーカス操作を求められるシーンでも信頼できる性能を発揮します。このような機能により、映画のような質感やダイナミックな映像表現が可能になります。
Tストップと絞りの違い
シネマレンズでは、スチールレンズのF値に代わり「Tストップ」という光量を直接表す指標が使用されます。これにより、異なるレンズ間でも正確な露出を得られ、映像制作の現場ではライティングの一貫性を保ちやすくなります。
また、シネマレンズの絞りはクリックレスでスムーズに調整でき、撮影中に照明が変化しても滑らかに対応できます。こうした精密な制御が可能なため、画質を損なうことなくプロフェッショナルな品質を実現することを目指せます。
初心者にもおすすめなシネマレンズ体験
シネマレンズの世界はプロフェッショナル向けと思われがちですが、近年では手頃な価格帯の製品も増えており、初心者の方でも手が届くようになりました。
〈SIRUI〉などのメーカーは、ミラーレスカメラに対応したリーズナブルなアナモルフィックレンズを提供しており、映画のような広がりのある映像表現を手軽に楽しめます。