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2024.08.15

フルサイズセンサーとAPS-Cセンサーの違いと選び方 | Knowledge #77

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Cover image by Pojio

カメラ選びにおいて、「フルサイズセンサー」と「APS-Cセンサー」のどちらを選ぶかは多くのフォトグラファーにとって重要な決断です。フルサイズセンサーはプロフェッショナルなカメラで一般的に使用されており、その大きなセンサーサイズが高画質な写真を可能にします。一方、APS-Cセンサーはよりコンパクトで軽量なカメラボディを実現し、特に旅行や日常のスナップに適しています。

それぞれのセンサーには固有のメリットとデメリットがあり、用途に応じて選び分けることができるでしょう。本記事では、これら2つのセンサーの特性を比較し、自分に合ったカメラ選びの参考にしてください!

両者の違い

フルサイズセンサーとAPS-Cセンサーの違いは主にセンサーサイズとその影響にあります。

センサーサイズ

フルサイズセンサーは35mmフィルムと同じサイズ(約36mm x 24mm)で、APS-Cセンサーはそれよりも小さく(約22mm x 15mm)、約1.5〜1.6倍のクロップファクターがあります。これにより、APS-Cセンサーは同じレンズを使用してもフルサイズよりも狭い画角で撮影されることになります。

ピクセルサイズと画質

フルサイズセンサーは大きなピクセルを持つため、より多くの光を取り込むことができ、ノイズが少なくダイナミックレンジが広い画像が得られます。APS-Cセンサーはピクセル密度が高いため、低照度環境ではノイズが増えやすく、ダイナミックレンジも狭くなりがちです。

クロップファクター

PS-Cセンサーのクロップファクターにより、同じ焦点距離のレンズを使用した場合、APS-Cではフルサイズよりも望遠効果が得られます。例えば、50mmレンズを使用すると、APS-Cセンサーでは約75mm相当の画角になります。

被写界深度

フルサイズセンサーでは、より浅い被写界深度(背景のボケ)が得られやすく、ポートレート撮影などで背景を美しくぼかすことができます。APS-Cセンサーでは、より広い被写界深度が得られるため、風景撮影や複数の被写体を一度に鮮明に捉えたい場合に適しています。

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Image by masa

フルサイズセンサーの画質と性能

フルサイズセンサーの最大のメリットは、画質と低照度性能にあります。センサーサイズが大きいため、より多くの光を取り込み、豊かな色彩と詳細な描写が可能です。また、ダイナミックレンジも広いため、明暗差の激しいシーンでも優れた画像を生成できます。

特に、夜景やスタジオ撮影など光量が少ない環境での撮影では、フルサイズセンサーが真価を発揮します。しかし、その分カメラ本体が高価であり、サイズや重量も増加します。

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Image by maybwn

APS-Cセンサーの 価格と携帯性

APS-Cセンサーはフルサイズに比べてセンサーサイズが小さいため、カメラ全体のサイズや重量が軽く、持ち運びが容易です。これにより、旅行や日常のスナップ撮影に最適です。また、フルサイズセンサー搭載カメラに比べて価格が手頃で、特に初心者や予算を気にするフォトグラファーにとっては魅力的な選択肢です。さらに、APS-Cセンサーはクロップファクターにより、望遠効果を得られるため、野生動物やスポーツ撮影にも向いています。

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Image by meme87_x

どちらが自分に合っているか?

最終的に、どちらのセンサーが適しているかは、あなたが撮影するシーンや用途によります。プロフェッショナルな撮影やより高い画質を求める場合は、フルサイズセンサーが適しています。しかし、日常の撮影や旅行での携帯性、コストパフォーマンスを重視するなら、APS-Cセンサーが最適だと言えるでしょう。両者の特性を理解し、あなたのニーズに最も合ったカメラを選ぶことが、最高の写真を撮るための第一歩です。

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