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2024.08.30

星空を美しく撮る、撮影とPhotoshop編集の方法 | Knowledge #93

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Cover photo by あおねこ

星空の撮影は、誰もが一度は挑戦してみたい魅力的な撮影ジャンルです。しかし、ただカメラを向けるだけでは、なかなか夜空の美しさを写すことは難しいですよね。今回は、星空撮影を美しく撮影するためのテクニックと、〈Photoshop〉を使った具体的な編集方法について解説します。

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Photo by tatsumi

星空をうまく撮るためのカメラや持ち物の準備

星空撮影において、まず重要なのは最適なカメラ機材を選ぶことです。デジタル一眼レフ(DSLR)やミラーレスカメラは、低照度環境での撮影に優れた性能を持っています。特にフルフレームセンサーを搭載したカメラは、ノイズを抑えながら高感度撮影が可能です。

レンズ選びも重要で、広角レンズ(焦点距離24mm以下)が一般的です。これは、広い範囲の星空を撮影できるためです。また、F値が低い(F2.8以下)レンズを選ぶことで、より多くの光を取り込みやすくなります。

そのほかには、三脚も必ず持っておくべきです。長時間露光を行うため、カメラがしっかりと固定される三脚が必要です。また、リモートシャッターやタイマーリリースも利用すると、シャッターボタンを押す際の振動を防ぐことができます。寒冷地での撮影を考慮して、バッテリーの予備を持参することも忘れずに。

星空をうまく撮るためのカメラ設定

星空撮影で美しい写真を撮るためには、カメラの設定が重要です。基本的には、マニュアルモード(Mモード)で撮影を行うことをおすすめしています。

ISO感度は1600から3200の範囲で設定し、シャッタースピードは15秒から30秒程度を目安にします。シャッタースピードが長すぎると、星が動いて軌跡を描くことになるので注意が必要です。絞りはF2.8からF4程度に設定し、なるべく多くの光を取り込むようにしましょう。

また、ピントは無限遠に設定することが一般的ですが、ライブビューを使用して手動で星にピントを合わせると、より鮮明な写真が得られます。ホワイトバランスは、オートよりも手動で設定した方が良い結果が得られることが多く、色温度3200Kから4500K程度の範囲で調整することで、星空の色合いが自然に表現されます。

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Photo by Hide

Photoshop(フォトショップ)での編集のヒント

撮影が終わったら、次は〈Photoshop〉での編集です。以下のステップで、逆光写真をさらに美しく仕上げましょう。

まずは、RAWファイルを開き、Camera Rawフィルターで露光、コントラスト、シャドウなどの基本的な調整を行います。この段階で、明るさや色合いを調整して星空を際立たせます。

次に、ノイズリダクションを行い、不要なノイズを軽減します。この作業は、特に高ISO感度で撮影した場合に有効です。また、レイヤーマスクを活用して、特定の部分のみを編集することも可能です。例えば、星の部分だけを強調したり、背景の黒さを調整することで、写真全体のバランスを整えることができます。

最後に、色調補正を行い、星の色を鮮やかに、そして自然に表現します。色相・彩度を微調整し、全体の色味を整えることで、夜空の神秘的な雰囲気を最大限に引き出すことができます。

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