花は、撮影が難しい被写体だということをご存知でしょうか。
誰だって一度は、道端や庭先で咲く花を見つけてシャッターを切ったことがあると思います。しかし、花の強いあまりに撮影者の視点を反映しにくい難しさがあるのです。
今回は、オリジナリティを出しながらも美しい花の写真を撮るためのコツを紹介します。
朝夕の光を味方に自然光を活かす
まずは光の使い方を意識してみましょう。花撮影に最適な時間帯は、朝と夕方の「ゴールデンアワー」、そして日の出前や日の入り後の「ブルーアワー」です。これらの時間帯は光が柔らかく、花のディテールや色彩が美しく映えます。
また、逆光を利用して花のシルエットや透明感を表現する方法を試してみましょう。逆光は花びらを透かして柔らかい光を作り出します。また、曇りの日も花撮影に最適です。自然光が均一に広がり、花の細部までくっきりと写ります。
背景選びとボケ味の極意
シンプルな背景を選ぶと、主役の花が引き立ちます。さらに、背景をぼかすことで、花の美しさを演出することができます。ボケ味を出すためには、被写体に近づき、絞りを開放に設定すると良いでしょう。
構図も重要です。例えば、基本的な三分割法を使うと、写真がバランスよく見えます。また、花中心に置くのではなく、少しずらして配置することで、動きやリズムを感じさせることができます。視点を変えて、低い位置から撮影してみるのもいいかもしれません。
マクロレンズで花のディテールにこだわる
マクロ撮影では、マクロレンズを使うと花の細部までくっきりと写せます。特に、焦点距離が50mmから100mmのマクロレンズがおすすめです。焦点距離が長いほど、背景を美しくぼかすことができます。
花の細部を強調するには、手ぶれを防ぐために三脚を使用し、細かい部分に焦点を合わせてください。また、フォーカスブラケット機能で複数の焦点距離で撮影し、後で編集することで全体にピントが合った写真を作ることができます。
色とテクスチャの表現
花撮影には色彩の調整も欠かせません。ホワイトバランスを調整し、花の色が自然に映るようにします。また、後処理で彩度やコントラストを微調整すると、花の鮮やかさが引き立ちます。
テクスチャを引き立てるには、斜めからの光を利用して影を作り、花びらの質感を強調します。クローズアップ撮影では、花びらや葉の細かなテクスチャを捉えられるよう、ピントをしっかり合わせましょう。
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いかがでしょうか。
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