毎日食べる食べ物を少しでも美しく撮影したいと思ったことが誰しもあるでしょう。実は特別な技術や高価な機材がなくても、いくつかの基本的なコツを押さえることで、誰でも今日からプロのような美しい食べ物の写真を撮ることができます。
今回は、簡単に実践できる撮影方法と〈Photoshop〉での編集のヒントを紹介します。
自然光を活用する
自然光は食べ物を最も美しく見せる光源です。窓際で撮影すると、食べ物に自然な陰影が生まれ、立体感が増します。直射日光は避け、カーテンやレース越しの柔らかい光を利用しましょう。また、日の出や日の入り前後の「ゴールデンアワー」は特に魅力的な光を提供してくれます。
外付けフラッシュを使う場合は、壁や天井に向けて反射させることで、柔らかい光を生み出すことができます。
シンプルな背景と小道具を選ぶ
食べ物そのものを主役にするために、シンプルな背景や小道具を選ぶことが重要です。過度にカラフルな背景や派手な食器は避け、食べ物の色を引き立てるような落ち着いた色合いの背景を選びましょう。
たとえば、白や淡い灰色の背景は、食べ物の色を際立たせるのに適しています。また、小道具を使う際は、食べ物に関連したものや、物語性を持たせるものを選ぶと良いです。具体的な例として、料理に合わせたカトラリーや、料理の材料を背景に配置すると、写真に一層の深みが加わります。
パスタ料理には乾燥パスタやトマトを配置し、パンケーキにはメープルシロップの瓶やベリーを添えるといった工夫が効果的です。
構図を工夫する
構図は写真の魅力を大きく左右します。基本的なルールとして「三分割法」を活用すると、バランスの取れた写真が撮れます。被写体を画面の中央ではなく、縦横三等分したラインの交点に配置することで、自然で視線を引き付ける構図が生まれます。
また他の構図を試したい場合は、上から見下ろす「俯瞰ショット」や、料理の一部分をクローズアップすることで、細部にフォーカスした写真を撮ることができます。また、人の手を加えることで、温かみやストーリー性を持たせることもできます。例えば、手で持っているカップケーキや、フォークで料理をつかんでいるシーンを撮影すると、写真に動きが加わり、視覚的に魅力的です。
Photoshop(フォトショップ)での編集のヒント
撮影した写真をさらに美しく仕上げるために、〈Photoshop〉を使った編集方法を紹介します。
- 明るさを調整する:レベル補正機能を使って写真の明るさを調整します。暗い部分を明るくし、全体のトーンを調整
- 色を補正する:カラーバランス機能を使って、暖色系(赤や黄)を強調し、青みを抑えます。これにより、料理が美味しそうに見える色合いに調整
- 温度感を加える:湯気を追加することで、温かい料理のアツアツ感を強調します。新規レイヤーを作成し、雲模様のフィルターを使って湯気を描画し、不透明度を調整
これらのポイントを押さえることで、初心者でもプロフェッショナルな仕上がりの食べ物写真を撮影することができます。日々の練習と工夫を重ね、美しい写真を撮りましょう。
またcizucuでフード写真を投稿するときは、サークル「Are You Hungry?」にぜひ参加してください。素晴らしいフード写真を撮影するクリエイターと繋がることができます。