
Cover image by Rui
「レンズフレア」は、太陽や強い光源がカメラのレンズに直接当たることで生じる現象で、写真にユニークな雰囲気を加えることができます。もともとはレンズの欠陥とされていましたが、今では情緒的な表現方法として、ポートレートや風景写真によく取り入れられています。
今回は、レンズフレアの撮影ポイント、コントロール技術、編集テクニックを紹介します。

Image by k.2SSD
撮影の3つのポイント
美しいレンズフレアを捉えるためには、「タイミング」「レンズ」「角度」の3つのポイントをおさえるようにしましょう。
ベストタイミングで撮影する
レンズフレアを効果的に撮影するには、日の出や日の入りの時間帯がベスト。ゴールデンアワーと呼ばれるこの時間帯は、光が柔らかく、自然なフレアを作り出すのに最適です。太陽をレンズに直接入れると、幻想的なフレアが現れます。
オールドレンズの活用
最新のレンズは反射防止コーティングが施されているため、フレアが出にくいです。そこで、おすすめなのがオールドレンズの使用。これにより、より強いフレア効果を得ることができます。また、レンズフードを外すことでフレアの発生を助けます。
いろいろな角度を試す
フレアは光の角度によって変化するため、色々な角度から撮影してみましょう。撮影中に微調整を繰り返すことで、最適なフレアを見つけることができます。試行錯誤を恐れずにチャレンジすることが大切です。

Image by かまつた
レンズフレアをコントロールする
3つのポイントを押さえつつ、「絞り」と「レンズの焦点距離」を調整することで、より美しいレンズフレアを捉えることができます。
絞りを調整する
フレアの形状は絞りの設定で変わります。絞りを大きく開けると、光が拡散され、柔らかなフレアが生じます。一方で、絞りを小さくすると、シャープなスターバーストフレアが現れます。被写体のシャープネスもコントロールできるので、フレアと被写体のバランスを取ることが重要です。
焦点距離を活用する
ズームレンズを使うとフレア効果が顕著に現れます。レンズ内での反射が増幅されるためです。一方、広角レンズは光源を小さく捉えるため、異なるフレア効果が得られます。シーンに合わせてレンズを使い分けましょう。

Image by なつこ
レンズフレアの編集テクニック
Adobeは、PhotoshopやLightroomでのレンズフレアの編集基礎を公開しています。
Photoshopでフレアを追加
- Photoshopで写真を開き、新しいレイヤーを作成します。
- レイヤーを50%のグレーで塗りつぶし、ブレンドモードをオーバーレイに設定します。
- フィルター > 描画 > レンズフレアを選択し、エミュレートしたいフレアタイプを選びます。
- 配置を決めてOKをクリックします。
Lightroomでの調整
Lightroomでは、露出やコントラストを調整してフレア効果を微調整できます。これにより、写真全体のバランスを取りながらフレアの効果を最大限に引き出すことができます。
レンズフレアを使いこなして、あなたの写真にオリジナリティとクリエイティビティをプラスしましょう。試行錯誤を楽しんで、自分だけの表現を見つけてください!