ストリート写真は単純に見えるかもしれませんが、実際には、撮影における変数がとても多く非常に難しいジャンルとも言われています。そんなストリート写真を極めるための一歩として、今回はスナップ写真を撮る際に意識したいポイントをまとめてみました。
場所選びの重要性
まず、撮影する場所を見つけ、そこで出来事が起こるのを待つことが、良いストリート写真を撮るための鍵となります。動き回るよりも一箇所に留まることで、より自然なシーンを捉えることができます。
落ち着いて冷静に
決定的なシャッターチャンスが訪れないとしても、常に新しい場所を探して動き回るのではなく、目の前にあるシーンに目を向けましょう。素晴らしい写真は、しばしば見過ごされがちな、ありふれた場所にこそ潜んでいます。
カメラを意識させない撮影
捉えたい被写体が居たとしても、ただの背景を撮影しているかのように振る舞いましょう。そして、自然な表情を撮るためにいったんは許可なし撮影したとしても、そのあと声をかけて確認をとっておくなどのプロセスを挟んでおきましょう。これにより、被写体はカメラに気づかず、街に溶け込んだ自然な表情で切り取ることが可能です。
肖像権は正直に向き合うべき問題です。もしも被写体となった方が不快な感情を示したときは、撮影の意図を丁寧に説明し納得してもらうように話すことも撮影のマナーです。削除してほしいと言われた際は、きちんと削除しましょう。
ISOを上げて動きを捉える
低光量下でもシャープでクリアな写真を撮るためには、ISOを適切に設定することが欠かせません。動きのあるシーンをしっかりと捉えるためにも、高いISO値の設定が役立ちます。
小さくて優秀なカメラ機材を選ぶ
小型カメラとプライムレンズは、目立たず素早く動けるための、理想的な組み合わせです。使いこなすことで、焦点距離への慣れとともに、ストリート写真の撮影スキルが向上します。
自分のテリトリーを撮る
自分の住んでいる地域や、よく知る場所を深く掘り下げてみてください。これまで気づいていなかったその地域ならではの物語性や美しさを引き出すことができるかもしれません。馴染みの風景を独自の視点で切り取ることも、ストリート写真の醍醐味です。
日常の中に隠れる非日常を捉え、見慣れた景色に新たな価値を見出しましょう。一見平凡なシーンでも、視点を変えることで芸術的な価値が生まれます。
いかがでしょうか。
良いストリート写真を撮るためには、複雑な技術と深い洞察が必要です。街のすべてに、尊重と敬意をもってシャッターを切ってみましょう。きっと街角での一瞬一瞬が、その場の物語を語るでしょう。