フィルムカメラを手にして、街中や自然をめぐる〈#お写んぽ〉をしてみませんか。
フィルムを通した世界は、普段目にする日常でも、大切な記憶や思い出のように感じることがあります。穏やかな色味が、少しドリーミーな印象を与えてくれる。フィルムカメラにはそんな不思議な力が隠されているのです。
今回はフィルムカメラを使用した作品をフィーチャーしながら、おすすめの撮影シーンを紹介します。
ツレとの思い出
お写んぽ仲間を見つけて、一緒にフィルムカメラで遊んでみませんか。切り取りたいシーンを仲間と探しながら、街を練り歩く休日を過ごしてみましょう。一緒に過ごす時間に思わずこぼれてしまった笑顔や、「まさか自分を撮るとは!」と驚く顔、お互いに撮りあい思わずにやけてしまった様子など。誰かと過ごす特別な時間だからこそ、大切な記憶をフィルムに収めてみてください。
表情が見えるポートレイトを撮るときは、自然光やソフトボックスなどの柔らかい光を使い、過度に強い影やハイライトを避けましょう。
ふと足が止まる景色
フィルムに通せば、あなたの心に残った景色がより自然な色味で再現されるはず。アイコニックな街並み、広がる海、雄大な山々など、印象的な風景をフィルムに刻み込みましょう。
風景をフィルムで撮影する際は、光の強弱や影のバランスをふまえて、撮影する時間帯や角度を意識してみてください。陰影が濃い場所や、明るい場所が隣り合わせの風景では、露出の調整が大切になります。また自然が被写体のときは、コントラストフィルターを使用することで、空や水面のコントラストを調整しましょう。全体の明るさや色彩を均一になる効果があります。
おでかけ先で食べたご飯
お写んぽ中のご飯も、大切な思い出のひとつ。あのときの「おいしい!」という感覚が、よみがえるような写真を撮りたいですよね。適切なフィルムで撮影すれば、料理の色や質感がより鮮明に表現され、食欲をそそる一枚ができるはず。
食材の鮮やかな色を引き立てるISO値が高く、彩度の高いフィルムを選んでみましょう。また、食材や料理と背景の色彩やコントラストもふまえて、バランス感も意識してみてください。
いきものたちとの出会い
散策中に出会った「いきもの」たちの姿も、記録しておきたいもの。のびのびとした野生の動物や、さりげない季節の花々などを、やわらかい印象を持つフィルムに刻み込みましょう。撮影をしたらすぐモニターを見て…とはならないからこそ、出会いの一つひとつを大切にしている感覚が湧いてきませんか?
動物を撮る際には、まずはじっくり観察をしましょう。習性を把握して、シャッターチャンスをしっかり狙いにいけるのが理想です。一方で、植物はじっとその場にとどまってくれるからこそ、色々な角度から撮影するなどのチャレンジをしてみると良いかもしれません。
映画のようなシーン
フィルムカメラのユニークな質感や色合いを活かして、映画のワンシーンのような写真を撮ってみましょう。街中の風景や、地元で暮らす人々の日常、特別なハレの瞬間など、その場の雰囲気がより伝わるフィルム選択を意識してください。
多少のボケは気にせず、何をモチーフにシャッターを切りたいのか、で撮影すると良いかもしれません。思い切って「引き算」が生きるモノクフィルターを選ぶ手もありますね。
いかがだったでしょうか。
少し外に出てみるだけでも、写真に収めると魅力的なシーンがたくさんあふれています。フィルムカメラの〈#お写んぽ〉は、自分だけの特別なアルバムをつくることでもあるのかもしれません。