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2024.04.08

夜空を彩るスペースXのダイナミックな光 | Release #103

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cover image by あおねこ

夜空を照らす「スペースX」の光跡

2024年3月30日。〈スペースX〉は二度にわたり〈ファルコン9〉ロケットを打ち上げました。アリゾナ州に住む写真家、ジェレミー・ペレスさんは、〈ファルコン9〉が宇宙任務を終えて地球へ戻る様子をカメラに収めました。彼の撮影した写真は、見る人々の記憶に不思議な印象を残しました。

最初のロケットは、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられました。それから約4時間後、同じくフロリダ州から、〈スペースX〉のスターリンク衛星を積んだ2つ目のロケットが宇宙へ向けて飛び立ちました。

ジェレミーさんは、最初のロケットの飛行を自宅近くで撮影しようと計画していましたが、天候に恵まれず雲に覆われたまま、撮影は失敗したそうです。しかし、彼は次のチャンスを逃さず、4時間以内で晴れた場所へ移動、2つ目のロケットを捉えることに成功します。

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© Jeremy Perez’s | ジェレミーさんが捉えたロケットの光跡

長時間露光で光のダイナミズムを捉える

成功した彼の写真には、夜空に伸びる一筋の青い光が捉えられていました。ロケットが大気中を移動する際に生じる光であり、その後ろに続くスターリンク衛星によってさらに特徴的な光の軌跡が形成されていました。

写真に見られる点線模様は、カメラの長時間露光技術の結果です。ジェレミーさんが使用した技術では、シャッターを開けた状態で4秒間露光し、1秒の休止時間を挟んで再び露光を行うことで、独特な軌跡を作り出しました。さらに、彼の別のショットでは2.5秒露光と1秒の休止を用いて、より細かい軌跡を撮影しました。

ジェレミーさんの宇宙写真への情熱

ジェレミーさんは撮影の目的を「宇宙という遠く離れた世界の現象を、より多くの人々に身近に感じてもらうことにあります」と語っています。

現在彼は、2024年4月8日に起こる皆既日食を撮影するために、どこかでカメラを構えています。宇宙という一つのテーマに情熱を傾けて撮影を続ける彼に、エールの気持ちを送ります。

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