イメージを超えるクォリティで撮影してくれるとてもクールなロボットが登場しました。
ニコンが所有するイギリスのロボティクス企業、Mark Roberts Motion Control (MRMC)は、カメラロボットシリーズ「Cinebot」の最新作、「Cinebot Max」を発表しました。
今回の「Cinebot Max」は、従来のカメラロボットを遥かに超える性能を持ち合わせています。今までは考えられなかった、重い機材を自在に操る能力と、空中を自由に舞うアクロバティックな動きで、撮影の限界を打ち破ることが期待されています。
頑丈な体「Cinebot Max」の性能
「Cinebot Max」は、その名の通り、先代モデル「Cinebot Mini」の能力を拡張し、より大きな重さのカメラキットを支持し、より広い範囲での撮影を可能にします。20キログラムまでのカメラを支え、最高3.2メートルの高さまで届き、1.75メートルの範囲を自在に動かします。
想像してみてください。
20キログラムものカメラを空中で自由に動かしながら撮影するなんて、人間には到底、無理な話です。しかし、ロボティクスの技術は実現しました。これはまさに、撮影の新しい可能性を広げる技術の進歩と言えるでしょう。
仕事はイメージするだけ、クリエーターを支えるシンプルな操作性
「あの角度から撮れたらいいのに」と思った経験、ありませんか。「Cinebot Max」なら、その「もしも、撮れたらいいのに」を実現できます。
シンプルな操作性を重視して設計しており、映画製作者やコンテンツクリエイターは、流れるようなトラッキングショットを正確かつスムーズに制御できます。特別なスキルや知識がなくても、直感的にカメラをコントロールできます。さらに「Push Moco」と呼ばれるインターフェイスを用いて、モーションコントロールセットアップで特定のカメラムーブメントを手動でキーフレームすることが可能です。
今までの常識を覆す自由度がクリエーターの技術的限界の壁を壊し、制作の幅を広げます。
未来の映像制作現場を覗く
技術革新は、将来の映像制作現場をどのように変えるのでしょうか。
MRMCのCEO、Assaff Rawner氏は「Cinebot Maxの使いやすさとシンプルなモーションコントロールで、映像制作のプロセスを効率化し、視覚的なストーリーテリングを深化させることを目指している」と発表。
Rawner氏の語るように、これからの映像制作現場において、クリエーターたちは技術操作から解放され、よりクリエイティブなストーリーテリングづくりに専念できるようになるでしょう。実に映像の質が向上し、より感動的な作品を観客に届けることが期待されます。
今回の「Cinebot Max」の発売は、未来の映像制作現場を想像させる、技術とクリエイティビティが融合して生み出す良い化学反応の事例となるでしょう。