キヤノン株式会社は、「EOS Rシステム」の交換レンズ「RFレンズ」の新製品として、超広角ズームレンズ「RF10-20mm F4 L IS STM」を発表。発売は2023年10月27日。価格はオープンであり、予想販売価格は37万6,200円(税込)。
35mmフルサイズ対応の魚眼レンズを除くAFズームレンズとしては、世界初となる焦点距離10mmを実現する超広角ズームレンズ。手ブレ補正機構を備え、広角特有の周辺ブレを抑制する「周辺協調制御」を初めて搭載。
2015年12月に登用した一眼レフカメラ用「EF11-24mm F4L USM」と比較して、広角側の焦点域を広げるだけでなく、手ブレ補正機構「IS」を搭載しつつも小型・軽量化を実現。
焦点距離10mmから20mmの超広角撮影
焦点距離10mmの超広角撮影を実現することで、限られた空間や建物内で周囲を広く写し込んだ撮影や、広大な風景、天体などでのダイナミックな遠近感を生かした表現が可能。さらに、焦点距離20mmまでをカバーすることで、静止画だけでなく動画でもズームを生かした自由度の高い写真・映像表現を実現。12群16枚のレンズを効果的に配置することにより、ズーム全域で色収差を補正し、色にじみの少ない高画質な描写を可能とし、さまざまなシーンでの撮影に対応。
新制御アルゴリズム「周辺協調制御」の搭載
レンズ内光学式手ブレ補正機構により5.0段、ボディー内手ブレ補正機構を搭載しているEOS Rシリーズのカメラとの組み合わせでは協調制御を実現し、「EOS R3」(2021年11月発売)装着時は、6.0段の手ブレ補正効果を発揮。
さらに、広角特有の画像周辺のブレを改善する周辺協調制御にも新たに対応し、夜景撮影などの手ブレが発生しやすいシーンにおいても快適な撮影が可能に。
小型・軽量化と両立した信頼性
「RFマウント」の特長である大口径・ショートバックフォーカスと、カメラ側の歪曲収差補正を生かした設計により大幅な小型・軽量化を実現。「EF11-24mm F4L USM」と比較して質量を約1,180gから約570gに軽量化、全長を約132mmから約112mmに短縮。マウント部、コントロールリング、フォーカスリングなどに防じん・防滴構造を採用することで、小型・軽量設計とLレンズならではの信頼性を両立。