
Cover photo by T15
2月は冬の厳しさと春の訪れが交差する季節です。雪景色や氷の造形美を堪能できる一方で、梅や河津桜など春の花が咲き始め、写真撮影の楽しみが増していきます。
今回は、2月におすすめの被写体とそれぞれの撮影のポイントをご紹介します。
梅の花とメジロの共演

Photo by sei ♫
春を告げる梅の花は、可憐な姿と香りで人々を魅了します。特に梅の木に訪れるメジロを一緒に撮影すると、「ウメジロー」として親しまれる春らしい1枚に。
背景をぼかして主題を際立たせるために、望遠レンズを活用するとよいでしょう。また、朝の光を利用すると、花の色がより鮮やかに映えます。
早咲きの河津桜

Photo by Z K
ソメイヨシノよりも一足早く咲く河津桜は、濃いピンクの花が特徴です。青空とのコントラストが美しく、ローアングルで見上げるように撮ると迫力ある構図になります。
また、花の密集した部分をアップで捉えたり、桜並木を広角レンズで収めることで、春の訪れを表現できます。
白鳥の優雅な姿

Photo by 佐藤 勇人
冬の間、日本の湖や河川に飛来する白鳥は、優雅な佇まいが魅力的な被写体です。朝焼けや夕焼けの光を活かすと、美しいシルエットを撮影できます。また、水面の反射を利用して、幻想的な雰囲気を演出するのもおすすめ。
飛翔シーンを捉える場合は、シャッタースピードを速めに設定しましょう。
幻想的な樹氷とスノーモンスター

Photo by kiki
冷気と水蒸気が織りなす樹氷は、冬ならではの神秘的な被写体です。特に、山形県蔵王の「スノーモンスター」と呼ばれる巨大な樹氷群は圧巻の景観。
晴天時には青空を背景にすると、白と青のコントラストが美しく映えます。広角レンズで奥行きを強調する構図を意識すると、より迫力のある写真になります。
雪景色と伝統的な日本の風景

Photo by tk
雪に覆われた合掌造りの白川郷や、美しい茅葺屋根の「美山かやぶきの里」は、日本の冬ならではの情緒を感じられる絶景スポット。ライトアップイベントが開催されることもあるため、夜景撮影にも挑戦してみましょう。
ホワイトバランスを調整し、温かみのある光を演出すると幻想的な雰囲気が際立ちます。
工場夜景の蒸気と光のコントラスト

Photo by AKIRA
寒い2月は空気が澄み、工場から立ち上る蒸気がよりはっきりと見えるため、幻想的な工場夜景が撮影しやすい時期です。望遠レンズを使い、蒸気の立ち上る様子を切り取ることで、映画のワンシーンのような雰囲気を演出できます。
バレンタインデーのスイーツ撮影

Photo by T15
2月14日のバレンタインデーには、チョコレートやスイーツを撮影するのも楽しいテーマです。明るい自然光の入る窓辺で撮影し、ラッピングや小物を活かしたスタイリングをすると、おしゃれな雰囲気に仕上がります。マクロレンズを活用し、チョコレートの質感を際立たせるのも良いでしょう。
スノームーン(2月の満月)

Photo by marusuke
2月の満月は「スノームーン」と呼ばれ、冬の夜空を美しく照らします。200mm以上の望遠レンズを使用し、クレーターの細部までくっきりと撮影するのがおすすめです。また、雪景色と組み合わせることで、冬らしい幻想的な作品が生まれます。
菜の花と冬のコントラスト

Photo by daphoto
2月の終わりには、温暖な地域で菜の花が咲き始めます。黄色い花と青空の組み合わせは春の訪れを感じさせ、撮影に最適なテーマです。広角レンズを使って花畑全体を写したり、マクロレンズで一輪をクローズアップして撮ることで、異なる印象の作品を作ることができます。
猫の日(2月22日)の猫撮影

Photo by あおねこ
2月22日は「猫の日」とされ、猫の写真を撮るのにぴったりのタイミングです。屋外の野良猫を撮る場合は、望遠レンズを使用して警戒心を与えない距離から狙うのがポイント。室内で飼い猫を撮る際は、開放F値の低いレンズを使って、ふんわりとしたボケ感を活かした写真を撮影しましょう。
水仙の群生地

Photo by 風待人
冬の花として人気の水仙は、2月でも撮影できる貴重な花。群生地を訪れて撮影すると、広がる白い花が冬の景色に彩りを加えてくれます。ローアングルで空を背景にすると、水仙の凛とした美しさが際立ちます。
2月は寒さの中にも春の兆しを感じられる季節。ぜひカメラを持って、冬と春の狭間に広がる美しい風景を切り取ってみてください。