写真を愛するクリエイターたちが語る、カメラとそのストーリー。「愛機」という存在には、それぞれの人生観や価値観が映し出されます。今回の連載では、〈PENTAX K-1 Mark II〉を愛用するTsubasa Mfgさんが登場。
都市風景を撮影する際、レンズ選びは表現の幅を広げる重要な鍵です。マクロレンズで切り取る都市のディテールや、超望遠レンズによる圧縮効果でダイナミックに表現するテクニックを解説します。さらに、絞り値を活用してドラマチックな演出を施す方法など、都市風景撮影の奥深い魅力に迫ります。
〈PENTAX K-1 Mark II〉基本情報
有効約3,640万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、アクセラレーターユニットとPRIME IV画像処理エンジンの組み合わせにより、最高ISO 819200の高感度撮影を実現しています。
また、Pixel Shift Resolution System IIを搭載し、手持ち撮影でも高精細な画像を得ることが可能です。5軸手ブレ補正機構「SR II」により、さまざまなシーンで安定した撮影が可能です。さらに、明るく広い視野を提供する光学ファインダーや、フレキシブルチルト式液晶モニターなど、撮影者の利便性を高める機能も備えています。
ドラマチックな演出
都市風景の撮影においては全ての範囲にピントを合わせたいことが多いですが、F1.4などの絞り値が小さいレンズでは大量の情報が含まれる都市風景の中で、見せたい目的物だけを際立たせることができます。ドラマチックな演出が手軽にできるレンズで都市を切り取ることができます。
圧縮効果でダイナミックに
都市風景を撮影するときに、超望遠レンズで何が撮れるのか?使い余すのではないか?と疑問に感じることでしょう。
超望遠レンズ使用の目的は圧縮効果です。看板やお店がずらりと並ぶ商店街など、遠近感のあるものでその効果を強く感じることができます。建物の重なりや人並みなどを濃厚かつダイナミックに表現してくれます。
マクロレンズ
マクロレンズ、マイクロレンズと呼ばれるレンズは、被写体に接近して大きく写す事(接写)ができるよう設計されています。 都市風景を撮影する場合も接写のシーンは多くあります。ショーウィンドウに並べられたアイテムや、道端の小さな落としものだったり。
マクロレンズと接写用レンズは同じものと捉えられやすいですが、焦点距離100mmのマクロレンズであれば、中望遠の単焦点レンズでもあるのです。
これで都市風景を撮影すると、建物などの一部分を大きく切り取ることになります。この画角が思わぬ発見や気づきを示してくれることもあります。
小さいものに目をやりながら、大きな都市の一部分を切り取ることが、マクロレンズで可能となります。
INFORMATION
cizucu認定ライター
東京の都市風景を追いかけています
cizucu:Tsubasa Mfg