地球の壮大な歴史や自然の営みを感じられる「世界ジオパーク」は、クリエイターにとって絶好の被写体です。地質学上、世界的価値があると定められたこれらの地域には、日本国内でも独特の風景が広がります。
今回は、日本に10地域ある世界ジオパークから3地域を紹介し、自然とカメラの魅力を再発見できる撮影スポットについて解説します。
世界ジオパークとは?
「世界ジオパーク」は、世界遺産の認定を行うユネスコが認定する地球の歴史や自然環境を保護し、活用するためのエリアです。ここでは、地形や地質が独特な風景を形成しており、それぞれの場所に地球の歴史や文化が息づいています。
写真家にとって、ジオパークは単なる観光地ではなく、壮大な地球の物語を映し出すキャンバスのようなもの。撮影を通して、地球の長い歴史や美しさを一枚の写真に収めることもできます。
※ちなみに「日本ジオパーク」とは、日本ジオパーク委員会が定めたジオパークであり、世界ジオパークの10地域を含む46地域が登録されています。
洞爺湖有珠山(北海道)
北海道に位置する「洞爺湖有珠山」は、火山活動によって生まれた壮大な風景が広がるジオパークです。ここでは、雄大な湖と火山のコントラストが楽しめ、四季折々の表情をカメラに収めることができます。
特に、朝霧に包まれた洞爺湖や、火山噴火の跡が残る地形は、ドラマチックな被写体としておすすめです。自然の力を感じながら、独特の構図や光を探し出すことで、印象的な写真を生み出しましょう。
伊豆半島(静岡県)
静岡県に位置する「伊豆半島」も、ジオパークとして知られています。海に突き出た独特の地形や、長い年月をかけて形成された岩肌など、変化に富んだ風景が魅力的です。
特に、断崖絶壁から見下ろす海や、奇岩が連なる海岸線は、撮影する時間や角度によってまったく異なる表情を見せてくれます。波が岩を打つ瞬間や、夕日に染まる海岸線を狙って、ダイナミックな写真を撮影してみましょう。
島原半島(長崎県)
長崎県の「島原半島」も、自然と人々の営みが織りなす風景を楽しめるジオパークです。特に、雲仙普賢岳の雄大な姿や、火砕流によって生まれた独特の地形が印象的。
ここでは、噴火の歴史や地形の変遷を感じられる風景が広がり、写真家の好奇心を刺激します。早朝の霧が立ちこめる山麓や、豊かな温泉地帯を撮影することで、島原半島ならではの壮大な自然美を表現することができます。
日本にある世界ジオパークの一覧は、こちらからご覧ください。