かつてはインスタント写真の象徴だった「ポラロイド600フィルム」。実は一度生産中止になり、再び復活した過去があります。
今回は、今も昔も人々を魅了し続けるポラロイド600フィルムの歴史や魅力を振り返りつつ、現代における楽しみ方をご紹介します。
ポラロイド600フィルムの再生産と進化
1972年に初めて発売されたポラロイド600フィルムは、当時のポラロイドカメラに革新をもたらしました。このフィルムの特徴は、フィルムパックにバッテリーが内蔵されている点です。これにより、カメラ自体にバッテリーが不要となり、瞬時に撮影が可能となりました。
ですが市況の変化により、2008年のフィルム製造中止が発表されます。これは瞬間を切り取る独自の楽しみを愛するクリエイターたちにとって大変残念な出来事でした。しかし、世界中からフィルムの存続を求める声が集まり、「The Impossible Project」がフィルムの再開発を開始しました。
初期のフィルムは品質に問題がありましたが、数々の改良を重ね、2017年には「Polaroid Originals」として正式にブランド復活。ポラロイドの魔法が再び現代に蘇りました。
現代におけるポラロイド600フィルムの活用法
ヴィンテージのポラロイド600カメラは、フィルムに内蔵されたバッテリーを活用することで、今でも問題なく使用できます。
また、最近のモデルである「フルフレーム」ポラロイドカメラでも600フィルムを使用可能ですが、この場合はカメラ自体がバッテリーを持っているため、フィルムのバッテリーは使用されません。これにより、クラシックなフィルムの独特な質感を楽しむことができるのです。
創造的な撮影体験を楽しもう
ポラロイド600フィルムは、その特有の風合いで数多くの芸術家やフォトグラファーを魅了し続けています。失敗も含めた不確定要素が、インスタント写真ならではの魅力を生み出します。
このフィルムを使えば、どんな瞬間でも特別な作品へと昇華させることができるのです。ぜひ、ポラロイドカメラを手に取り、フィルムの魔法を体験してください。