10月は紅葉や秋の花々、夜景や星空が美しく、撮影に最適な季節。紅葉の美しい山々や、夜景を背景にした都市風景、幻想的な星空まで、秋らしさを感じる風景を切り取ってみませんか?
今回は、誰でも簡単に楽しめる5つのおすすめ被写体と、その撮影のポイントをご紹介します。
紅葉
10月は紅葉の見ごろを迎える地域が多く、山々が赤やオレンジの美しい色彩で彩られます。今年は平年よりやや遅い時期に紅葉が見られるとされていますが、北日本では10月下旬ごろに見られるようです。
紅葉撮影のポイントは、逆光を活かして葉の輝きを捉えること。透明感のある紅葉の写真を撮るには、夕方や早朝の光が柔らかい時間帯が最適です。特に標高の高い場所では、木々の色づきが進んでおり、雄大な自然の中での紅葉撮影が楽しめます。
カメラは解像度の高いミラーレスや一眼レフを使い、レンズは広角で風景全体を捉えるか、単焦点レンズで葉の質感を際立たせて撮影するのがおすすめです。
ススキ
秋の風物詩「ススキ」は、風に揺れる銀色の穂が秋らしい情景を演出します。ススキの撮影では、逆光を活かすと穂がキラキラと輝き、幻想的な雰囲気を作り出せます。また、夕日を背景にすると、ノスタルジックでドラマチックな1枚に仕上がります。
望遠ズームレンズを使うと、背景をぼかしてススキの美しさを強調できます。撮影スポットとしては、曽爾高原(奈良県)や仙石原(神奈川県箱根町)が特に人気です。
コキア
まるっとしたかわいらしい形で、真っ赤に色づく「コキア」も、10月の撮影にぴったりの被写体です。コキアの撮影では、広がる赤い草原を広角レンズでダイナミックに捉えると、インパクトのある写真が撮れます。特に、秋晴れの日には青空とのコントラストが鮮やかで美しく、まるで絵画のような光景を撮影することができます。
国営ひたち海浜公園(茨城県)や河口湖自然生活館(山梨県)がコキア撮影の名所として知られています。
秋バラ
春のバラとはまた違った趣のある「秋バラ」も、撮影には最適です。秋バラは、鮮やかな色が特徴で、花びらの質感をマクロレンズで丁寧に捉えると、印象的な一枚に仕上がります。広がるバラ園の美しさを表現するなら、50mmの単焦点レンズを使って柔らかいボケ感を作り出すと効果的です。
特に、京成バラ園(千葉県)や横浜市の港の見える丘公園などが、秋バラの名所として人気です。
図書館や本屋の魅力
近年、オシャレなインテリアを持つ図書館や本屋が増え、写真映えするスポットとして注目されています。天井まで積み重なった本棚や、シックな内装を背景に、静かな時間を表現した写真を撮影するのも秋ならではの楽しみです。
標準ズームレンズで建物全体の雰囲気を撮るか、ポートレートを撮るなら、焦点距離85mm程度の単焦点レンズで、背景を美しくぼかして被写体を引き立てましょう。