ビデオカメラ市場において、従来の名だたるメーカーを脅かす存在が登場しました。それがDJIの「Osmo Pocket 3」です。
特に2023年11月から11か月連続で売上トップを維持し、24.3%という圧倒的シェアを誇る「Osmo Pocket 3」は、スマートフォンの普及やハイブリッドカメラへの移行が進む中で、そのユニークな機能とコンパクトなデザインで市場を席巻しています。
ビデオカメラ市場の変革とOsmo Pocket 3の魅力
従来型の横型ビデオカメラは、スマートフォンやミラーレスカメラ、そしてアクションカメラという3つの流れに大きく分類されます。その中でOsmo Pocket 3が注目されるのは、ジンバル安定化やコンパクトなサイズ、4K/120p録画など、従来のビデオカメラにはない特化型の性能を提供しているからです。
特にアクティブなクリエイター層にとって、どこにでも持ち運べる利便性と高画質撮影は大きな魅力です。
従来メーカーの苦戦と新勢力の台頭
過去にはパナソニックやソニーがビデオカメラ市場を支配していましたが、近年はそのシェアが急落しています。BCN+Rが発表している2024年9月までのデータによると、かつて49.3%ものシェアを持っていたパナソニックは12.1%に低迷。
一方、DJIは3年間で7.3%から37.7%に急成長しています。この変化は、ビデオ専用機ではなく、多機能で小型のカメラを求める消費者のニーズの変化を反映しています。
新カテゴリー製品の競争激化
DJIだけでなく、Insta360やGoProといった新しい企業も市場で存在感を増しています。Insta360は特に360度カメラでのシェアを拡大し、GoProも依然としてアクションカメラでの地位を維持していますが、競争はますます激化しています。
ビデオカメラ市場は、これまでの常識を覆す新製品によって、さらなる変革が予想されます。