〈Rollei〉はドイツのカメラブランドとして知られ、特に中判カメラの分野で多くの写真家に愛されてきました。その革新性と高品質な製品は、長い歴史を持ちながらも、今なお世界中で高く評価されています。
今回は、Rolleiの歴史を辿りながら、その評価の背景にある理由を探ります。また、特に注目されるモデルであるRollei 35 AFについてもご紹介します。
Rolleiの創業と革新の歴史
Rolleiは1920年、ドイツのブラウンシュヴァイクで誕生しました。
若き創業者、パウル・フランケとラインホルト・ハイデッケは、世界初の革新的なカメラを作るという大胆な夢を抱き、1929年にその夢を形にした〈Rolleiflex〉を発表しました。このツインレンズリフレックスカメラ(TLR)は、驚異的な光学性能と耐久性でプロフェッショナルの心をつかみ、瞬く間に世界中の写真家たちの必需品となりました。
戦後も、Rolleiflexはカラー撮影需要に応じた進化を遂げ、1950年代には多くのクリエイティブな作品を生み出しました。1966年には、当時世界最小の35mmフィルムカメラ「Rollei 35」が登場し、そのコンパクトさと高性能で旅行写真家やアマチュアに愛される製品となりました。
Rolleiの革新的な製品は、カメラ業界に新たな時代を切り開き、挑戦し続ける姿勢がブランドの象徴となっています。
評価される理由とブランドの哲学
Rolleiが高く評価される理由は、その技術革新とデザインへのこだわりにあります。Rolleiのカメラは、耐久性と機能性を兼ね備え、写真家たちに信頼されています。
特に、光学技術においては、クリアで歪みのない映像を提供することができるため、多くのプロにとって不可欠な道具となっています。また、Rolleiは製品開発において常にユーザーのニーズを重視し、時代の変化に対応した製品を提供し続けています。このような顧客志向の姿勢が、長年にわたり多くの写真愛好家から支持され続けている理由です。
Rollei 35 AFの登場とその特徴
1967年、「Rollei 35」という名機が誕生、カメラ史に歴史を刻みました。「Rollei 35」はコンパクトながらも、卓越した性能とユニークなデザイン、今もその魅力は色あせることがありません。デジタル化が急速に進み、多くのフィルムカメラが過去のものになっている中「Rollei 35」は依然として中古市場で高値で取引されています。
そして2024年、名機「Rollei 35」の新製品「Rollei 35 AF」が夏頃に発売されるという噂が浮上。「Rollei 35」のコンパクトなデザインを継承しながら、AF性能を通してカメラ初心者にも優しい操作性が追加され、新たなファン層を広く増やしていくでしょう。