『100 Years of Green』は、京都府立植物園の開園100周年を記念してcizucuサポートのもと開催された、クリエイターであれば誰でも応募できるグローバルなフォトコンテストです。cizucuのフォトコンテストでは、応募作品の中から優れた作品をキュレーションし、プラットフォームとしての新たな才能の発掘とコミュニティとしての支援を目的としています。
開園100周年を記念して開催される2回の特別なフォトコンテスト。第1回目となる今回は、〈植物の多様性〉をテーマに開催されました。まちを歩いている時に見かけた花や故郷の公園に茂る木々、野鳥など植物と共生する生命など多様性がもたらす興味深さや美しさを発見することができました。
それでは、応募作品と受賞作品をご紹介いたします。
応募作品紹介
Hanako
森の中で
千種高原
cizucu編集部
森の中で新たに芽吹こうとするシダの姿が、自然の力強さと神秘を象徴しています。千種高原の豊かな自然が背景にあり、柔らかな光がシダの細部を美しく際立たせています。あなたの視点がこの植物の生命力を感じさせ、観る者に自然の奥深さを伝えているのではないでしょうか。
きぃ
【黄昏時】
幼少の頃、家の近所や通学路にシロツメクサ(クローバー)がたくさん生えていて、夢中で四葉を探したり冠を作ったりと、自然は私たちの生活の一部であり、身近にあるものだった。
大人になってからは、限りある時間を効率よく過ごす為に利便性を重視する生活となり、そうした営みの中で、シロツメクサを見たり触ったりする機会は次第に無くなっていき、自然そのものと疎遠になっていく人も多いことだろう。
ー黄昏時
この世とあの世、異なる時空軸が交わる時。
この写真を見て思い出してほしい。
"自然と共生していた幼少の頃の自分"を。
📷 Panasonic DC-S5M2
cizucu編集部
キャプションにあるように、幼少期に自然と触れ合っていた時間が蘇るような、温かみがありノスタルジーを感じさせてくれる作品。黄昏時の光がシロツメクサを優しく包み込み、過ぎ去った時間を思い起こさせます。日常の中で見過ごしてしまいがちな自然とのつながりを思い出させ、心に安らぎをもたらしてくれます。
8maru
📷 FUJIFILM X-H2
cizucu編集部
タンポポのわたぼうしが繊細に表現されており、自然の美しさと儚さを感じさせてくれます。光を透過する種子の模様が、まるで生命の織りなす芸術作品のようです。視点と構図のバランスが見事な、非常に印象的な一枚。
受賞作品
yuko.
雨上がりの蓮
📷 Canon EOS Kiss X10
京都府立植物園
「雨上がり」に撮影したところがポイントでしょうか。雨露に濡れた蓮の花の凛とした美しさが際立っています。さすが極楽浄土の花!
saciiiko
📷 SONY ILCE-6000
京都府立植物園
爽やかです。コスモスと言えば、ピンクや白を連想しますが、涼し気な秋の空色に染まったコスモスもまた美しいです。
るりり
ミカエルの槍
📷 SONY ZV-E10
京都府立植物園
ヘリコニアの葉をミカエルの槍に見立てた発想が秀逸です。光のあたり具合に変化があり非常に美しく、槍の刃の輝きを連想させます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
京都府立植物園の100周年を記念して開催されたこの特別なフォトコンテストでは、多くのクリエイターが植物の多様性と美しさを見事に表現してくださいました。応募された作品一つ一つが、自然の素晴らしさを再確認させるとともに、私たちに新たな視点を与えてくれました。
受賞作品は京都府立植物園開園100周年記念祭にて特別展示をさせていただくほか、100周年限定の記念グッズをはじめとする副賞をお送りさせていただきます。
これからも、自然と共に歩む日々を大切にしながら、新たなクリエイティブの世界を広げていくことを願っています。次回のフォトコンテストにも、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。