フィルム写真とは?
フィルム写真とは、フィルムに映像を焼き付ける撮影方法です。デジタルとは違い、撮影した写真をその場で確認することはできませんが、その分一枚一枚の写真に対する思い入れが深くなるのが特徴です。
フィルム写真の仕組み
小学校の理科の実験で虫眼鏡を使って紙を焦がす実験があったことを覚えていますか?
この実験は、実はフィルム写真の原理と似ています。フィルム写真はレンズで光を集め、その光の強弱をフィルムに焼き付けることで映像を作り出します。この「焼き付ける」というプロセスがフィルム写真の特徴の一つです。
フィルム写真を始めるために必要なもの
フィルム
どのフィルムを使うかによって、フィルム写真の仕上がりは大きく変わります。初心者には35mmのカラーネガフィルムがオススメです。以下の3つのメーカーが特に人気です。
- FUJIFILM:透き通るような質感が特徴で、特に青や赤が鮮やかに写ります。
- Kodak:黄や緑が強調され、レトロな暖かみのある写真が撮れます。
- Lomography:多様な種類のフィルムが用意されており、創意工夫することが楽しい。
フィルムカメラ
フィルムカメラの種類は多種多様。しかし、初心者にはオートフォーカスのコンパクトカメラが使いやすいでしょう。例えば以下のモデルがおすすめです。
- OLYMPUS PEN EE シリーズ:ハーフサイズで撮影できるため、フィルム1本で2倍の写真が撮れます。
- Canon Autoboy シリーズ:防水機能やセルフタイマー付きで便利です。
- CONTAX T2:高品質なレンズとシンプルな操作性が魅力です。
- FUJIFILM NATURA CLASSICA:専用フィルムNATURA1600と相性が良く、暗い場所でも綺麗に写ります。
- Nikon 35Ti/28Ti:コンパクトながら高性能で、独特のフィルム感が楽しめます。
フィルムの入れ方
フィルムの装填方法はカメラごとに異なりますが、基本的に簡単なものが多いです。「(カメラ名) フィルム 入れ方」で検索してみてください。フィルム入門機ならば、フィルムをセットする方法を紹介するサイトから、ファインダーを覗いてシャッターを切る撮影レビューまで、簡単に見つけられます。
もしくは、カメラを購入した店舗の店員さんに直接質問して、その場で一緒にフィルムを入れてみるのも良いかもしれません。
撮影のコツ
最初に撮影するのはポートレートや風景、カフェやペットなど、何でも良いでしょう。深く考えず、自由に撮影を楽しんでみてください。初めは撮影したフィルムを現像して写真を見るまでのタイムラグが、フィルム写真の魅力を一層引き立てるはずです。
そのうちに「好きな写真」を見つけ出してみてください。気がつけば自分の撮りたい雰囲気がわかってくると思います。
現像とプリント
現像とは
撮影したフィルムは現像することで像が浮かび上がります。フィルムが光に当たって像が焼き付くと、「感光」してその部分が写らなくなります。現像は、この感光したフィルムを薬品で処理して、映像を見える状態にするプロセスです。
プリントとは
現像されたネガから写真を紙に転写する作業をプリントと言います。ネガ自体には色が付いていないため、特殊な光を使用して色情報を読み取り、それをもとに写真をプリントします。
現像やプリントができる場所を探そう
まずは近くの写真屋さんで現像が可能か確認しましょう。家電量販店や駅にある店舗も利用できます。近くに写真屋さんがない場合は、郵送プリントサービスを利用すると便利です。「郵送プリント」で検索すると、現像してくれるお店が見つかります。
データ化のすすめ
現像後は、CDなどの記録媒体にデータ化してもらうと便利です。データをPCに取り込んでSNSにアップすることもできます。
いかがでしょうか。
ぜひこのガイドを参考に、フィルム写真の世界に一歩踏み出してみてください。