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2024.05.08

感触が見える写真 テクスチャーとは | Knowledge #38

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cover image by Jang Kumi

写真のテクスチャーについて考えるとき、私たちは通常、画像がどのように「感じられる」か、またはそれが視覚的にどのように認識されるかに焦点を当てます。テクスチャーは写真に深みを加え、視覚的な興味を引き出し、画像の質感伝える大事な要素です。

今回は、テクスチャーが写真にどのように影響を与えるか、そしてその魅力を最大限に引き出す方法について考察します。

触れることなく感じる、テクスチャーの役割

テクスチャーは、物体の表面の「手触り」や「ざらつき」といった質感を写真で表現することです。

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Image by hikaru masamiya

例えば、錆びた鉄の表面、乾燥した土のひび割れ、柔らかな猫の毛などはそれぞれが異なる感触や視覚的印象を与えます。クリエイターはテクスチャーを利用して、作品にリアリティや感情を取り込むことができます。

テクスチャーを際立たせる光の使い方

テクスチャーを際立たせるためには、光と影の扱いが非常に重要です。低い角度からの光は、物体の表面の細かいディテールを強調し、より味わい深さを演出します。一方、高い位置からの光は、テクスチャーを平坦化しやすいため、注意が必要です。

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Image by mori_hero

また、マクロレンズを使用して、細部のテクスチャーをクローズアップすることで、独特の世界を探求することが可能です。

テクスチャーが揺さぶる感情

テクスチャーは、写真に情緒的な重みを加えることもできます。テクスチャーがもたらす印象が作品全体のムードに影響を与えます。たとえば、古い木の皮の粗さが感じられる写真は、懐かしさや時間の経過を感じさせることがあります。反対に、ガラスや金属の滑らかな表面は、現代的で洗練された印象を与えることが多いです。

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Image by もーちょ

深みを加える編集

テクスチャーを最大限に活用するには、撮影技術だけでなく編集の過程も重要です。撮影後の処理でコントラストを調整することにより、テクスチャーの細かい部分をより際立たせることができます。また、色調の調整によって、テクスチャーがもたらす印象を強化することも可能です。

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Image by YuKoreeda

写真のテクスチャーは単なる視覚的要素以上の効果を期待できます。上手く活用されたテクスチャーは、写真作品を次のレベルへと引き上げる力を持っています。写真を通じて、私たちは触れることのできない表面に手を伸ばし、目から質感を感じ取ることができるのです。

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