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2024.04.08

光の色温度で好みの雰囲気を見つけるヒント | Focus #79

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cover image by Rui

光は、写真というキャンバスの上に色を塗る絵具のような存在です。それぞれの光が持つ温度は、グラデーションの中で「色」を定義し、私たちが目にする景色を豊かに彩ります。

実は色温度は、ケルビン(K)という単位で測定されていることご存知でしょうか。この数値により、光の色合いが暖かいか冷たいかが示されています。今回は、この色温度に焦点を当てて、日常の写真撮影における活かし方を紹介します。

暖色系の光、朝日と夕日のグラデーション

日の出や日没の時のように柔らかな光は、約2000Kの色温度で、暖色系の豊かな色合いを生み出し、写真に温かみと安らぎをもたらします。日常のシーンを柔らかく、情感豊かに捉えるのに最適な光です。

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Image by fumi

昼時の光、活動的な時間帯

太陽が最も明るく輝く昼時の光は、約5000~6000Kの色温度を持ち、清潔感と活動的な雰囲気を写真にもたらします。日常の活動やアウトドアでのイベント、子どもたちが遊ぶ様子を鮮やかに捉えるのに適している光です。

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Image by fujikko

生活空間の光、暮らしの彩り

昼光色は、約6500Kの色温度で、太陽光に近い清涼感を持つ光です。生活のシーンを自然に、そして生活感溢れる形で描き出します。日常生活の中での瞬間、例えば読書をする時の静けさや、手紙を書く際の集中した表情を、細部まで鮮明に捉えます。

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Image by reika

夜の光、温かな白熱電球

まちの灯りは、約2800Kの色温度。夜の刹那なシーンやリラックスした雰囲気を撮影する際に選ばれることが多く、親密さやぬくもりを感じさせる目に優しい写真を生み出します。

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Image by Yukihiro

好みの光を追い求めて

色温度を理解することで、心地よい色の具体的な数値を知ることができます。しかし、より大切なのは自分が好む光を見つけ出し、その光が生み出す情感を大切にしながらオリジナリティのある撮影を続けることです。色温度の数値は、伝えたい雰囲気を表現できる再現性を高め、私たちの感じる美しさをより正確に、そして豊かに伝える手段となります。

光の色温度を知り、自分自身の感性を言葉に変えてみてください。

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