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cover image by 橋向 真
宇宙ゴミによるハプニング
「Space X Crew-7」の一員、日本の宇宙飛行士の古川聡さんが、壮大な富士山のショットを狙ったものの、なんと宇宙を漂う工具袋の写真を撮ってしまうという面白いエピソードが公開されました。昨年11月、ISSの外側での作業中にNASAの宇宙飛行士が工具箱を落とし、それが宇宙ゴミとなって地球を周回していました。たまたま古川はその工具袋を富士山だと思って撮影してしまったのです。
この面白おかしいエピソードは、国際宇宙ステーション〈ISS〉での197日間の任務を終えた後の記者会見で、古川さんと同乗していた宇宙飛行士たちによって世に公開されました。
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© NASA | Youtube
古川が写真を撮ろう待ち構えていたのは、東京近郊にある日本最高峰の山、富士山です。しかし宇宙からの撮影は予想以上に難しく、特定の地点にたどりついて被写体が見えたとしても計画通りにはいかないことが多いという経験談も共有されました。
宇宙でも起きうるミスショット
「ちょっと雲がかかっていたり霧があったりすると、狙ったショットが得られない」と語る中、タイミングよく工具袋が富士山を隠したエピソードは、宇宙での生活がもたらす予期せぬ面白さと挑戦を浮き彫りにしています。
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© NASA | 古川さんが富士山と間違えて撮影した工具袋
古川さんが間違って宇宙ゴミを撮った話は、宇宙での生活には予想外の楽しい瞬間があるということを教えてくれます。このようなちょっとしたハプニングを通じて、宇宙飛行士たちが体験する特別な驚きと喜びが地上の私たちには想像もつかないものであることが感じられますね。
今回のエピソードでは、プロフェッショナルながら遠く離れた宇宙の生活にも、地球の日常とは異なる楽しい予期せぬ出来事があることを伝えてくれます。