リコーイメージング株式会社は、耐水性、防塵性、耐衝撃性、耐薬品性に優れた新型デジタルカメラ「RICOH G900 II」を2024年8月8日に発表。発売予定日は2024年8月30日。メーカー希望小売価格は128,000円(税別)。
本モデルは、建設や災害、医療などの過酷な環境での使用を想定して設計されており、特に「一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)」のデジタル小黒板連携機能や改ざん検知機能に対応。業務用に求められるタフな性能と高い操作性を兼ね備える。
高い耐久性と防水性能で過酷な環境にも対応
「RICOH G900 II」は、気密性の高いボディ構造を採用し、水深20mでの連続2時間使用に耐える防水性能(JIS保護等級8級、IPX8相当)を実現。さらに、レンズ前面には強化保護ガラスが装備され、2.1mからの耐落下衝撃性能や防塵性能(JIS保護等級6級、IP6X準拠)、耐寒構造、耐荷重構造など、過酷な現場環境でも安心して使用できる設計が施されている。また、エタノールや次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒にも耐える耐薬品性も備える。
デジタル小黒板連携機能で作業効率が向上
新型「RICOH G900 II」は、J-COMSIAが提唱するデジタル小黒板情報連携機能や改ざん検知機能に対応。これにより、工事名や工種を記入した黒板を同時に撮影する従来の方法を電子化することで、作業効率の向上と改ざん防止が実現。従来の黒板撮影に比べ、事前準備や工事写真管理の工程で大幅に効率が改善され、現場での撮影がよりスムーズに行えるようになる。
高画質なWebカメラ機能でオンラインコミュニケーションもサポート
「RICOH G900 II」は、高画質なWebカメラ機能も備えており、PCに接続することでFull HD、30fpsの高画質映像を提供。最短約1cmまでの近接撮影が可能で、内蔵のリングライトを使って手元の小さな部品なども明るく照らしながら撮影が可能となる。この機能により、オンライン会議や説明においても詳細な情報を鮮明に伝えることができる。また、屋外での視認性に優れた液晶モニターや多彩な撮影機能も搭載され、さまざまな撮影シーンに対応する。
またカメラロック機能が搭載されており、「カメラ動作」「メニュー選択」「内蔵メモリー再生」「USB接続」などの項目を選択することにより、操作を制限することが可能。セキュリティ性能が向上した。
新製品の主な仕様
- レンズ:RICOHレンズ 9群11枚(非球面レンズ5枚使用)
- 焦点距離:5~25mm
- 35ミリ判換算値:約28~140mm
- 開放絞り:F3.5(W)~F5.5(T)
- 光学ズーム:5倍
- デジタルズーム倍率:約8.1倍
- インテリジェントズーム:10M時 約7倍、640時 約40.5倍 (光学ズームとあわせたズーム倍率)
- 手ぶれ軽減
- 静止画:電子式手ぶれ補正高感度によるぶれ軽減(高感度モード)
- 動画:電子式 (Movie SR、Movie SR+)
- フォーカス
- AF方式:9点マルチ/スポット/自動追尾
- 撮影距離範囲: 標準:0.5m~∞ (ズーム全域)
- (レンズ先端から): マクロ:0.1~0.6m (ズーム全域)、1cmマクロ:0.01~0.3m (ズーム域の中間部)、無限遠、パンフォーカス、マニュアルフォーカス切替可、2.5m(消防モード時)
- 有効画素数:約2000万画素
- 撮像素子:1/2.3型 CMOS
- 記録画素数
- 静止画:サイズ:L(20M)、M(10M)、S(5M)、XS(3M)、2M、1M、VGA、アスペクト:4:3、3:2、1:1
- 動画:4K、1920、1280
- 感度(標準出力感度):オート、マニュアル(ISO 125~25600)
- ホワイトバランス:オート、太陽光、日陰、曇天、白熱灯、蛍光灯(D:昼光色、N:昼白色、W:白色、L:電球色)、リングライト、マニュアル
- 画像モニター
- 形式:3.0型 約104万ドットLCD、ARコート(カバーのみ)
- 調整:明るさ、アウトドアモニター:±2ステップ
- 露出制御
- 測光方式:分割測光、中央重点測光、スポット測光
- 露出補正:±2EV(1/3EVステップ)
- 外部インターフェイス:USB3.0(Type-C)、HDMI出力端子(タイプ D)
- 重さ:約242g(電池、SDメモリーカード含む)、約215g(本体のみ)