ソニーはミラーレスカメラ「α1」「α7S III」「α7 IV」の最新ファームウェアを公開。発表日は2024年3月28日。
画像の真正性を検証
3機種が〈C2PA〉フォーマットに対応し、画像の真正性情報をデジタル署名として埋め込むことが可能となった。今回のアップデートにより画像が3Dオブジェクトの撮影なのか、他の画像やビデオから生成されたものなのかを検証できるようになり、編集履歴も保持される。
報道機関への真正性カメラソリューション提供により、フェイク画像対策にも貢献する。
「α9 III」も〈C2PA〉対応予定。その他、撮影機能の強化やFTPを介した効率的なファイル転送、クラウドサービスへの直接アップロード機能の追加など、撮影から共有までのワークフローが改善されている。
α1(Ver.2.00)
最新のアップデートでは、Creators' AppとMonitor & Controlへの対応が追加された。より使いやすく便利なユーザーエクスペリエンスが提供される。
また撮影機能がさらに拡張。メディア間でのリレー再生やブリージング補正、メインカメラとサブカメラの連動撮影など、機能面での充実が図られた。さらにフォーカス枠の表示改善や手振れ補正の強化など、より高度な撮影環境が構築された。
最後にFTP転送・ネットワーク機能も強化された。Creators' Cloudへの直接アップロードや動画・静止画の自動FTP転送予約、画像優先的転送など、より効率的なデータ管理が可能に。さらに、セキュアプロトコルの追加やセキュティ向上など、データの安全性も向上した。
α7S III(Ver.3.00)
〈α1〉と同様にCreators' AppとMonitor & Controlに対応し、撮影機能が大幅に強化された。リレー再生やブリージング補正、DCI 4K(4,096×2,160)と24.00p記録に対応し、さらに画像再生時の絞り込み機能が向上した。1つのフォルダーには最大9,999枚の画像を記録できる。
FTP転送機能も充実し、Creators' Cloudへの直接アップロードやセキュアプロトコル(SFTP)の追加が行われた。セキュリティ面でも改善が見られ、特にワイヤレスLANのWPA3-SAEにも対応している。
さらにタイムコードの改善や動画撮影時の露出安定性の向上、機能と動作の安定性の改善が行われた。
α7 IV(Ver.3.00)
ネットワークストリーミングに対応。またカメラの画像を直接Creators' Cloudにアップロードできるようになり、Wi-Fiの電波強度が表示されるようになった。
さらに1つのフォルダー番号に記録できる画像が最大9,999枚に拡大され、C2PAフォーマットにも対応。また任意のカスタム・グリッドラインを表示できる。
最後に電源のOFF/ONでタイムコードが保持されない問題や、特定のカスタムキー操作で再起動する場合の問題を解消。動画撮影時の拡張ISOでの露出安定性も改善され、動作安定性も向上した。