
Cover photo by hhhiroooki
光の使い方ひとつで写真の印象は劇的に変わります。特に「光と影」のコントラストを意識することで、シンプルな構図でも奥行きやドラマチックな雰囲気を生み出すことができます。
今回は、効果的な光の活用方法や、印象的な写真に仕上げるためのテクニックをご紹介します。
被写体を際立たせるコントラスト
写真の主役を引き立たせるには、光と影の関係を意識することが重要です。例えば、森の中では木漏れ日を利用し、光が当たる部分を主役にすることで、被写体の存在感が増します。また、都市の狭い路地やアーチの下などでは、光が差し込む瞬間を狙うことで、印象的なフレーミングが可能になります。

Photo by GAMI
カメラの露出設定を調整し、明るい部分に合わせることで、暗部を引き締めながらメリハリのある一枚に仕上げることができます。
逆光で生まれるドラマ
逆光を恐れずに活用することで、シルエットを強調したり、透明感のある写真を撮影できます。朝夕の低い光を活かせば、被写体の輪郭が際立ち、温かみのある印象に仕上がります。特に透過光を使うと、葉やガラス、飲み物のボトルなどを輝かせる効果があり、印象的な質感を演出できます。

Photo by Yuya
逆光で被写体が暗くなりすぎる場合は、露出補正をプラスにするか、レフ板を使って光を反射させるとよいでしょう。

Photo by Yuya
コントラストを強調する編集術
撮影後の編集で、さらに光と影の魅力を引き出すことができます。特にコントラストやシャドウ、ハイライトの調整を行うことで、被写体の立体感や質感を強調できます。モノクロ編集にすると、光と影のバランスが際立ち、よりアートな表現も可能になります。

Photo by IVtaka
露出をハイライトに合わせて撮影し、暗部を活かした編集を心がけると、視線を誘導しやすい写真に仕上がります。