
Cover photo by だいひょう
新しい技術の発表に心が踊る瞬間があるものです。〈Canon〉が35mmフルサイズで世界最高画素数の4.1億画素CMOSセンサーを発表したのは、まさにそんな時です。
この驚異的なセンサーは、24K相当の解像度を誇り、プロの写真家から映像クリエイター、産業用途まで幅広い分野で新しい可能性を開きます。今回は、このセンサーがもたらす写真表現の未来と技術的な進化についてご紹介します。
想像を超えるディテール再現、脅威の4.1億画素
4.1億画素という数字は、フルHDの198倍、8Kの12倍に相当する圧倒的な解像度を意味します。このセンサーでは、広い視野で撮影した画像の任意の部分を切り取っても、高い解像感を保つことが可能です。

©︎ Canon
中判以上で主流だった超多画素センサーをフルサイズに実現した点も画期的で、既存のフルサイズレンズを活用できる柔軟性が魅力です。ポートレートから風景写真まで、細部の美しさを余すことなく表現できるでしょう。
超高速信号処理と新しい動画体験
このセンサーのもう一つの目玉は、1秒間に32億8,000万画素の超高速信号読み出しを実現したことです。これにより、毎秒8コマの高画質動画撮影が可能になり、さらに4画素加算機能を活用すれば、感度を向上させつつ1億画素で毎秒24コマの滑らかな動画撮影も可能です。

Photo by お茶碗蒸し
これにより、低照度環境での撮影や高感度が求められるシーンでも、クリアで美しい映像表現が可能になります。
写真と映像の未来を切り拓く
4.1億画素センサーは、産業用途や医療分野だけでなく、クリエイターにとっても夢のような道具です。高解像度と小型化を両立したこのセンサーは、現代の写真表現を次の次元へと引き上げる可能性を秘めています。

Photo by yamori|studio
この革新的な技術を使えば、誰もが思い描く「究極の一枚」に一歩近づくことができる、そんな日が近づいています。