Cover photo by Wendy
2024年は、オーロラ撮影の歴史に新たなページを刻む年となりました。
今年の『Northern Lights Photographer of the Year』では、これまでにない多様な地域でのオーロラの目撃と撮影が話題を集め、mアイスランドの火山からニュージーランドの氷河、さらにはナミビアの砂漠まで、その輝きは地球全体を包み込むかのようでした。
今回は、この驚くべき現象に触れつつ、オーロラ撮影の魅力と実践的なポイントをご紹介します。
受賞作品に見るオーロラ撮影の新潮流
アイスランドで火山の噴火とオーロラを同時に捉えた「Magic of the North」は、自然の圧倒的な力と美しさを象徴しています。
©︎ Josh Beames - “Magic of the North”
一方、ニュージーランドで撮影された「Sky Fire」では、南半球特有の赤いオーロラと天の川が幻想的に交錯。
©︎ Tom Rae - “Sky Fire”
これらの作品は、従来の「北極圏でのオーロラ」という固定観念を覆し、新たな撮影スポットの可能性を示しました。
オーロラ撮影を成功させるためのポイント
オーロラ撮影は神秘的な体験ですが、計画と準備が鍵を握ります。以下のポイントを押さえて、挑戦してみましょう。
適切な場所を選ぶ
高緯度地域が一般的ですが、今年のような強い太陽嵐の際には、中緯度や南半球でも観測の可能性があります。光害が少なく、広い空が見渡せる場所を選びましょう。
機材と設定
カメラには広角レンズ（f/2.8以下が望ましい）と三脚が必須です。ISO感度を高め、露光時間を数秒から15秒程度に設定すると、オーロラの動きを美しく記録できます。
タイミングを逃さない
太陽活動を確認できるアプリやウェブサイトを活用して、オーロラの出現を予測しましょう。撮影のためのバッテリーや防寒具も忘れずに。
構図を工夫する
風景とオーロラを組み合わせた作品は、より印象的です。灯台、山脈、湖など、地形の特徴を活かした構図を意識してみてください。
Photo by k.2SSD
オーロラ撮影に出掛けてみよう
2024年は、オーロラ撮影が新たな局面を迎えた年と言えます。
オーロラ撮影は、地球と宇宙が織りなすドラマを目撃する貴重な機会です。今年話題となった作品のように、自分自身の視点でオーロラを記録し、その美しさを共有してみませんか？
