
Cover photo by masakun
秋が深まる11月は、撮影に適した被写体が豊富な季節です。紅葉だけでなく、雲海や温泉街、夜空の星々、七五三といったイベントまで、バリエーション豊かなテーマが楽しめます。
今回は、この季節ならではの被写体を7つ厳選し、それぞれの撮影のポイントをご紹介します。
紅葉
全国各地で見頃を迎える紅葉は、11月撮影の定番。京都・嵐山、東京・明治神宮外苑、奈良・吉野山などが有名スポットです。都心でもイチョウ並木や公園で手軽に楽しめます。

Photo by hassy
朝夕の斜光や逆光を活用し、紅葉の色彩を引き立たせましょう。開放F値の低いレンズで背景をぼかすと、印象的な写真に仕上がります。ライトアップでは三脚を活用し、ブレを防ぐのがポイント。
雲海
寒暖差が激しい11月は雲海の撮影に絶好の季節。長野県の王ヶ頭、兵庫県の立雲峡などが有名なスポットです。

Photo by Hide
三脚やハーフNDフィルターを使い、明暗差を調整。朝日が差し込むタイミングを狙うと、ドラマチックな写真が撮れます。雲海が発生するには特定の気象条件が必要なので、天気予報をチェックしておきましょう。
温泉街
11月の寒さが増す中、温泉街は一段と趣のある風景を見せてくれます。銀山温泉(山形)や道後温泉(愛媛)、草津温泉(群馬)など、情緒ある景観が楽しめる場所が全国に点在しています。
湯けむりや夜の明かりを活かして、幻想的な写真を狙いましょう。高感度性能の良いカメラと大口径レンズで、夜間撮影でも鮮明な描写が可能です。
ススキ
ススキは紅葉とは異なる穏やかな美しさを持つ被写体です。神奈川県の仙石原や奈良県の曽爾高原などがおすすめです。

Photo by ブー太郎
望遠レンズでススキを前後ボケに使うと、柔らかな風景が作れます。逆光を利用すると、金色に輝くススキがドラマチックに写ります。
七五三
11月15日を中心に、七五三の撮影が行われます。神社での撮影や子どもたちの着物姿が日本の伝統美を感じさせます。

Photo by RYUURI
標準ズームレンズを使い、子どもを中心にしたポートレートや背景を取り込んだ全景ショットを撮影しましょう。自然な笑顔を引き出すには、柔らかい声かけが大切です。
星空
11月中旬にはしし座流星群が見頃を迎えます。今年は新月と重なるため、星空撮影に好条件です。

Photo by 増田雄一
広角レンズで夜空全体を写し込み、地上の風景を組み合わせると立体感が増します。防寒対策をしっかりと行い、長時間露光を活用しましょう。
工場夜景
北国では冬の本格化が始まる11月、工場夜景は寒冷地でも撮影が楽しめる被写体です。川崎や四日市などが有名スポットです。

Photo by AKIRA
三脚を使用し、夜間でもシャープな描写を心がけます。大口径レンズや中望遠レンズで工場のディテールを際立たせると、アートのような写真が撮れます。
11月は秋の深まりを感じさせる季節。紅葉から雲海、夜空、温泉街まで、さまざまな被写体に挑戦できるチャンスです。この秋はカメラを片手に新たな発見を楽しんでみてください。