活気あふれる繁華街の撮影には、様々な要素が詰まっています。人々の動き、建物の高低差、きらびやかな看板が一体となって街のエネルギーを表現する場として、多くのフォトグラファーが魅力を感じるでしょう。
今回は、繁華街撮影の魅力とともに、混沌とした街並みを美しく切り取るコツをご紹介します。
繁華街の「顔」を見つける
繁華街には象徴的なスポットが必ずあります。歌舞伎町なら一番街のアーチやネオン看板が有名です。写真に奥行きを持たせたいなら、手前に人を配置し、その背後に建物や看板を収めましょう。
望遠レンズで人々や建物を圧縮すると、賑わいがさらに引き立ちます。多層的な構成が、街全体の魅力をより感じさせてくれます。
光と影で奥行きを演出
光の入り方も重要です。建物の隙間から差し込む光や、看板のネオンが反射する夜の繁華街は絶好のチャンス。昼夜で異なる光をうまく取り入れることで、同じ場所でも全く異なる雰囲気を引き出せます。
また、影の陰影を使うと、深みと立体感が増し、ストリートの生き生きとした表情が際立ちます。
繁華街の「音」を写真に込める
写真で街の音や雑踏を表現するには、構図やフォーカスの工夫が鍵です。通りを歩く人々の間に看板をぼかし、背景のネオンを少しぼやけさせることで、まるで音や動きが写真に伝わるような作品が生まれます。
繁華街撮影では、敢えて少しブレを残すことも、雑踏のリアルさを感じさせるポイントです。