2024年の10月も下旬に差し掛かり、例年よりやや遅れて始まった紅葉シーズンがついに見頃を迎えました。今年の気候は全国的に穏やかで、一部のスポットでは紅葉が長く楽しめる可能性があります。
今回は、カメラを片手に訪れたい日本屈指の紅葉スポットを4つご紹介します。それぞれのエリアが持つ独自の美しさをもとに、秋の彩りをカメラに収めにいきましょう。
日光(栃木県)
日光は日本でも有数の紅葉の名所として知られ、奥日光から順に色づいていきます。日光東照宮や華厳の滝など、歴史と自然が融合したロケーションが魅力で、中禅寺湖周辺では、10月末あたりに見頃を迎える予想が出されています。
おすすめの撮影ポイントは、その中禅寺湖周辺の湖畔風景。青く澄んだ湖面に赤や黄色の葉が映り込む瞬間を捉えると、幻想的な一枚が生まれます。特に夕暮れ時には光が柔らかくなり、ドラマチックな写真が狙えます。
上高地(長野県)
北アルプスの壮大な景色が広がる上高地も、10月下旬に紅葉のピークを迎えます。カメラ愛好家にとっては、一歩進めば絶好のシャッターチャンスが訪れる場所です。有名な河童橋付近ではすでに色づき始めており、今月末が見頃の予想とされています。
梓川沿いを歩きながら、周囲の山々と川面に映る紅葉は特に見どころ。水の流れをスローシャッターで撮影することで、滑らかな動きと色鮮やかな木々のコントラストを強調した写真を残すことができます。
屈斜路湖(北海道)
北海道東部の紅葉は他地域より早く始まりますが、屈斜路湖は10月下旬でもまだその美しさを楽しめる数少ないスポットです。湖の周囲を取り囲む色とりどりの木々と、澄み渡る青空が織りなす景色は、広角レンズで撮影するのがおすすめ。
特に、霧がかった朝の風景は幻想的で、まるで水彩画のような写真を撮ることができます。自然の壮大さを感じられる一枚を狙ってみましょう。
十和田湖(青森県)
青森県と秋田県の県境に位置する十和田湖も、10月中旬から下旬に紅葉の最盛期を迎えます。今年は例年よりも遅く、まだ半分ほどしか色づいていない様子で、撮影にはまだまだ間に合います。
湖を囲む山々が鮮やかに染まり、特に奥入瀬渓流の散策路はカメラを持つ手が止まらないほどの絶景が広がります。渓流の流れと紅葉のコントラストを活かして、動きと静寂が融合した一枚を撮影してみてください。