Ilfordの145周年限定版フィルムが登場。ブランドの歴史と魅力に迫る | Release #319

1879年にイギリスのアルフレッド・ヒュー・ハーマンによって設立されたIlfordは、当初は写真用プレートの製造を手がけていました。その後、1912年にフィルム生産に転換し、現在の白黒フィルムの礎を築きます。

Ilfordはその技術力と信頼性から、多くの写真家に愛用され続けてきました。特に1950年代にリリースされたHP3とFP3は、現在のHP5 PlusとFP4 Plusの前身であり、今日に至るまで品質を進化させながら、フィルム写真の文化を支え続けています。

デジタル時代に突入しても、Ilfordは白黒フィルムのトップブランドとしてその地位を保っています。フィルム写真が再び注目される中、Ilfordは製品ラインを強化し続け、白黒フィルム、写真用紙、現像用化学薬品の製造を手掛けています。

最近ではR&D（研究開発）や生産体制に数百万ポンド規模の投資を行い、さらなる品質向上を目指しています。こうした先進的な取り組みを行いながらも、Ilfordは創業当初からの伝統と技術を大切にしており、アナログ写真愛好者からの熱い支持を集め続けています。

Ilfordの145周年を記念してリリースされた限定レトロパッケージは、1950〜60年代に使用されていたHP3とFP3のデザインにインスパイアされています。この復刻パッケージは、現行のHP5 Plus（ISO 400）とFP4 Plus（ISO 125）に採用され、35mmと120フォーマットで展開されます。

日本国内での販売は未定ですが、フィルム写真家やコレクターにとって、この限定版は特別なアイテムであり、世界中で即完が予想されています。伝統的なデザインを楽しみながら、フィルムならではのアナログな撮影体験を再発見できるこの機会をぜひお見逃しなく。