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2024.09.08

今さら聞けない、カメラ・レンズ結露の防ぎ方と対処法 | Release #299

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Cover photo by Ultra TakaBo-

カメラやレンズの結露は機材トラブルの原因になり得る重大なリスクです。急激な温度変化で発生する結露は、電子部品を損傷させ、レンズの性能を劣化させる可能性があります。

今回は、結露のメカニズムを理解しつつ、実践的な対策を紹介し、機材を最適な状態で保つためのヒントをお届けします。

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Photo by ガナシー

結露のメカニズム

結露は急激な温度変化で空気中の水蒸気が冷え、カメラの表面や内部に水滴が生じる現象です。特に屋外から暖房の効いた室内へ移動する際や、湿度の高い環境で発生しやすくなります。結露がカメラ内部で起こると、電子機器の腐食や故障の原因となり、レンズが曇って写真の質も低下してしまいます。

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Photo by だいひょう

事前準備で結露を予防する

結露を防ぐためには、カメラを温度変化から守る工夫が必要です。カメラやレンズを移動させる際は、外気にさらされた状態を避け、必ずカメラバッグやビニール袋に入れて持ち運ぶようにしましょう。また高い湿度も結露の原因となりますので、袋に入れる際は、空気をできるだけ抜き除湿剤を一緒に入れるとより効果的です。

さらに、寒い場所から暖かい場所へ移動した際は、すぐにカメラをバッグから取り出さず、30分ほど温度に慣らすことで結露を防げます。

撮影中の結露対策

寒冷地や湿度の高い場所での撮影では、カメラを長時間の冷えた外気に晒すことが結露の原因となりやすいです。レンズヒーターを使用することでレンズの表面温度を一定に保ち、結露を防止します。

さらに、プロ仕様のカメラは防水や防塵機能を備えていますが、それでも湿気の影響を完全に防げるわけではありません。防水カバーの併用や、撮影中にこまめにレンズを拭く習慣も、結露対策には有効です。

結露が発生した場合のケア方法

もし結露が発生してしまった場合、速やかにカメラを乾燥させることが必要です。乾燥剤と一緒に密閉容器に入れ、湿気を取り除きましょう。

また、直接ヒーターやドライヤーで乾燥させるのは避け、自然乾燥を待つのが安全です。結露がカメラ内部に侵入した場合、専門のメンテナンスが必要になることもあるので、定期的な点検やクリーニングを行うことも忘れないようにしましょう。

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