
cover image by T15
写真のキャプションは写真の物語を伝える上で大事な要素です。
キャプションは、単なる説明書きではありません。作品の見方を提案し、写真のストーリーを伝えてくれます。キャプションをうまく使うことで、写真に込めた思いや背景を伝えやすくなるのです。今回は、そんな心に響くキャプションを書くためのコツを紹介します。
写真の背景から伝えたいことを決める
一枚の写真を撮るためには、撮影の背景やストーリーがあります。まずは、その背景の中から、最も重要なエッセンスを抽出し、キャプションとしてまとめてみましょう。具体的な場所や時間、撮影の意図などを盛り込むのも良いでしょう。

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簡潔な文章には長い文書に込められた思いが詰まっている。
キャプションを書く際には、簡潔さが求められます。しかし、写真に込められている物語を簡単に説明することは時に難しくもあります。
ライター界隈では、「簡潔な文章を作るためには、文章を書いて消してを繰り返すことが必要」と言われています。一度、ありったけの想いを言葉に起こして、その中でも大切なことを抽出してみてください。
例えば、「朝日と共にみた山頂の風景は不思議な雰囲気だった」という言葉を「朝日と共にみた山頂の風景には不思議な雰囲気が漂っていた」と言い換えることもできます。「漂う」という言葉には、書き手がその雰囲気に深く浸っている様子が伝わります。

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大事なのは素直な文章
キャプションを書くときになにより大切なのが、飾り気のない素直な言葉です。文章や凝りすぎた表現は、読者にとって理解しにくいもの。自分の感じたままを素直に表現することで、読者の心に直接響くキャプションが生まれます。

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いかがでしょうか。
写真とキャプションは互いに補完し合う関係にあります。心に響くキャプションを書くためにも、一枚の写真をじっくりと振り返ってみるのをおすすめします。アプリに毎日投稿される中で、視覚的に美しい写真も素敵ですが、実はキャプションもよく読まれています。みなさんの等身大の表現をいつも楽しみにしています。ぜひ素直な文章で、写真を投稿してみてください。