2020年7月1日にイタリアで始まった「左手でも写真が撮れるカメラを作ってください!」というキャンペーンをご存知でしょうか。当時、4.8万以上の賛同が集まり、左利きや右手が使えない人々からの支持を受けています。
愛する人のために立ち上げたキャンペーン
キャンペーンは、カメラマンのロベルトさんが、脳卒中で右半身がまひしたパートナーのティッツィアーナさんのために立ち上げました。彼女はレガッタ(ボートレース)の撮影を仕事にしていましたが、右手が使えなくなり、撮影が困難になりました。ロベルトさんは撮影補助用の道具を作りましたが、露出やフォーカスの調整はまだ難しいままです。
左利きに優しいカメラの可能性
大手カメラメーカー(オリンパス、キヤノン、ニコン、富士フイルム)がこれらの課題に取り組み、左手で使いやすいカメラを開発することが期待されています。インクルーシブなデザインのカメラを開発することで、ブランドイメージの向上も期待できます。また、左利きや障がいを持つ人々、右手が一時的に使えない人々にとっても、左手用カメラはメリットがあります。
cizucuのリサーチによると、今もまだ左利き用のカメラは存在しないようです。
いかがでしょうか。
左手で写真が撮れるカメラは、インクルーシブデザインの一環とも言えます。近い将来、左手用カメラが普及することで、ざっくりしすぎやないか。今後、カメラメーカーがどのような対応をするのか、注目が集まります。