旅先で出会った新鮮なシーンに、毎日見慣れたほっとする景色。風景写真はそこで育まれた歴史と文化を感じさせてくれます。一人ひとりの記憶とも密接に結びつき、人々の視線を惹きつけ、レンズを通すたびに違う表情を見せる。そんな可能性を秘めた風景を扱う作品を取り上げるシリーズ。
前回は、現代と伝統の文化が絡み合う街「名古屋」を紹介した本シリーズ。今回は、歴史的な建造物と海街の風景で知られる「鎌倉」をご紹介します。
#nature
雨音と紫陽花 | 長谷寺
長谷寺は、特に梅雨の季節におすすめしたい場所です。色とりどりの紫陽花が境内を彩り、雨音が心地よいBGMとなります。少し薄暗い雨雲の下では、紫陽花の色が一層鮮やかに映え、花びらに落ちる雨滴も心地よいアクセントに。望遠カメラを効果的に使うと、ロケーションを活かした撮影ができるでしょう。
夕日が水平線に溶けていく | 七里ヶ浜
七里ヶ浜は美しい夕日の風景で有名です。海岸線に沈む夕日は、ロマンチックな写真を撮るのにぴったり。夕方のゴールデンアワー(夕日が沈む前の1時間)は、光が柔らかくなりクオリティの高い写真が撮れる絶好の時間帯です。逆光を利用して、人や物のシルエット写真を撮ると、ドラマチックな効果を狙えます。その場の柔らかい空気感まで、写真に収めることができるかもしれません。
#art
修学旅行生を座って迎える | 鎌倉大仏
鎌倉大仏は、鎌倉を訪れるなら一度は見ておきたいスポットです。多くの修学旅行生が訪れる姿も見られ、賑やかな雰囲気が漂います。大仏の全体像を収めるためには広角レンズが便利です。大仏の前でカメラをまっすぐ構え、対称的な構図を意識すると、迫力ある写真が撮れます。大仏の存在感を存分に伝える写真を撮ってください。
鎌倉を象徴する神聖な場 | 鶴岡八幡宮
鶴岡八幡宮は鎌倉の象徴的な神社で、多くの参拝者が訪れます。人が少ない早朝に訪れると、静かな雰囲気を写真にすることができるでしょう。また、階段の上から下を見下ろす構図で撮影すると、参道と鳥居が美しく収まり、壮大な風景を写し取ることができます。歴史と神聖さを感じる一枚を撮影してみてください。
#town
レトロな雰囲気をまとい街をまわる | 江ノ電
江ノ電は鎌倉の街中を走る路上電車で、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。江ノ電と一緒に、街中を散策しながら撮影を楽しむのもおすすめです。動きのある写真を撮るためには、電車が動いている瞬間を狙い、シャッタースピードを調整してみると良いでしょう。古い駅舎や街並みを背景にして撮影すると、ノスタルジックな雰囲気が増し、まるでタイムスリップしたかのような写真が撮れます。
あなたの街を共有する〈#都市〉
記憶は映像と結びつくことが多いからこそ、風景は多くの人の心に共感をもたらす装置となり、私たちの作品に豊かさを与えてくれるのかもしれません。
ハッシュタグ〈#都市〉であなたが住んでいる街を紹介してください。特別な場所、お気に入りの風景、あなたにとって忘れられない場所を、私たちと共有してください。cizucu編集部が、あなたの投稿をチェックし、cizucuコミュニティで紹介するかもしれません。