株式会社焦点工房は、Fringer(フリンガー)FR-NZ1とFR-NZ2(キヤノンEFマウントレンズ → ニコンZマウント変換)電子マウントアダプターのファームウェアアップデートした。発表日は2024年6月21日。バージョンはVer.1.90。
今回のアップデートでは、シャッター優先モードの不具合修正やEXIFデータの焦点距離記録の正確化、AF追従性能の向上、手ぶれ補正の改良が行われた。
シャッター優先モードの不具合修正
特定のシーンでシャッター優先モードを使用すると、絞りが何度も動き、撮影画面がチラつく不具合が報告されていた。この問題を修正し、安定した撮影が可能となった。
EXIFデータの焦点距離記録の修正
単焦点レンズにエクステンダーを併用した場合、EXIFデータに記録される焦点距離にエクステンダーの倍率が計算されず、不正確な数値が記録される問題が発生していた。
高性能ボディでのAF追従性能の向上
「NIKON Z 9」や「NIKON Z 8」などの高性能ボディにおいて、特定のシーンでのコンティニュアスAF(AF-C)の追従性能が向上した。これにより、動く被写体をより確実に捉えることが可能になった。
手ぶれ補正の改良
レンズとボディの手ぶれ補正が同時に動作しないよう、手ぶれ補正の切り替え処理を以下のように改良した。
- レンズの手ぶれ補正が有効(補正スイッチON)の場合、ボディの手ぶれ補正が自動で無効になり、手ぶれ補正の設定メニューも変更不可(グレーアウト)になる。
- レンズの手ぶれ補正が無効(補正スイッチOFF)の場合、またはレンズに補正機能がない場合は、ボディの手ぶれ補正の設定が反映される。
- 電源をつけた際にレンズの補正スイッチの操作にも対応。
- レンズの手ぶれ補正を使用中、再生モードに切り替えたりメニューを表示すると、節電のためにレンズの手ぶれ補正のオン/オフを自動で切り替える。
これらの改良により、手ぶれ補正の操作性と効率が大幅に向上した。